7人組アーティスト・7ORDERの阿部顕嵐が主演を務める、映画『ツーアウトフルベース』(3月25日公開)の本予告映像、ポスタービジュアル、チラシビジュアルが20日、公開された。
同作は内田英治の脚本に、気鋭の新人監督・藤澤浩和がメガホンを取ったオリジナル作。かつてはプロ入りが期待されるほどの高校球児だったイチ(阿部)とハチ(板垣瑞生)だが、部内で起こった不祥事により転落人生が始まる。10年後、薬物に溺れ堕落した生活を送っていた2人は、ひょんなことから町のヤクザに因縁をつけられ、ヤクザと不良グループによる血みどろの抗争に巻き込まれていく。絶体絶命な状況に追い込まれる2人は10年前の甲子園が決まったのマウンドを思い出していた。止まってしまっている人生の歯車をもう一度動かすことができるのか、人生最悪の1日を駆け巡る青春エンターテインメントとなる。
今回公開されたビジュアルはポスターとチラシの2種類で、どちらも黄色と黒のコントラストが目を引き、“危険”や“ピンチ”を感じさせるインパクトのあるビジュアルに。主人公・イチとその相棒・ハチのほか、堕落した2人の日々をさらなる“人生サイアクの1日”に変えてしまうメインキャストの3名がそろった。2人の同級生で野球部の元マネージャー・早紀(工藤遥)、自慢の筋肉が特徴的な最恐の不良ヒロポン(後藤剛範)、そして凛々しい表情の伝説のヤクザ・オニヘイ(渋川清彦)が誰かを睨みつけるような表情を見せる。
本予告映像はイチとハチの“人生のピーク”となる高校時代の試合のシーンから始まり、元マネージャー・早紀も2人のように堕落した現在の姿と野球部のマネージャー時代の真面目な姿が映し出される。借りたアメ車で意気揚々と出かけた矢先、最悪なヤクザ・オニヘイの車にぶつけてしまったイチとハチは慰謝料100万円を要求され、さらにはアメ車も担保に取られる。警察には追われ、アメ車の持ち主である最強の不良・ヒロポンからは「車、返せ!」と今にも殴りかかってきそうな勢いで罵られる。
追い込まれたイチとハチはお互いに罪を擦り付けあう険悪な状況となり、ハチはイチに「独りよがりのただのガキなんだよ」と強烈な一言も。不穏な空気が漂う中、「アディオス!」と謎の男性(新羅慎二)の一言と共に本予告映像も一転し、イチが最後の力を振り絞り「まだ終わりじゃねぇ。あきらめんなっ!」と一気に加速する。新羅慎二と大沢伸一が手掛けた7ORDERによる主題歌「レスポール」が、イチとハチの不器用さや信条と重なり、映像に深みを与えている。