きょう21日のフジテレビのドキュメンタリー番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(25:10~ ※関東ローカル)では、なにわ男子特集の第3話を放送する。

  • (左から)大橋和也、長尾謙杜、大西流星、西畑大吾、道枝駿佑、高橋恭平、藤原丈一郎=フジテレビ提供

グループ名の「なにわ」にちなんだ昨年7月28日、横浜アリーナで開催したコンサートの最中、なにわ男子のCDデビュー決定がサプライズで発表された。グループ結成から3年、メンバー全員で追い続けた夢がついに現実となる。

その興奮冷めやらぬ翌日、彼らはパーソナリティーを務めるラジオ番組に生出演するため、ラジオ局を訪れていた。そこで目にしたのは、番組スタッフからデビューのお祝いとして贈られた、それぞれのメンバーカラーに合わせた花束。グループのセンターを務める西畑大吾は「こういうのを見ると、実感が湧いてきますね」と声を弾ませた。しかし、西畑には喜びと同時に、仲間のジャニーズJr.への思いがよぎっていた。「みんながデビューしていくのを見てきましたし、そういう気持ちもわかるので。声を大にしては言えない」と、複雑な心境を明かした。

8月、メンバーの元にデビュー曲となる「初心LOVE(うぶらぶ)」のデモ音源が届けられた。一生歌い続けていくことになる大切な曲を初めて耳にしたメンバーは、「ありがとうございます」と拍手、期待に満ちあふれた表情を見せた。しかし、最年長の藤原丈一郎はデビューを前に、「不安の方が大きいですね。もちろん次のステップに行くことは大事ですけど。矛盾していますよね。最初はデビューしたいって目指していたのに、いざ決まると怖いって」と、葛藤する胸の内を語る。

そんな気持ちを胸に迎えた「初心LOVE」のレコーディング。サビにつながる大事なパートを任された藤原は、自分の歌唱に満足がいかず、録り直しを繰り返した。実に46回ものリテイクを重ね、ようやく満足のいく歌唱ができたとき、思わず親指を立て「粘り勝ちや」と高揚した表情を見せた。「前までやったらOKってなってたんですけど、自分の中でもっともっといかないとな、と。天井を決めちゃうと、これ以上伸びない感じがして。どれだけやったかっていうのが自信につながると思うので。もっともっと上を目指さないといけないな、と思いました」と、強い覚悟を語った。

9月、デビューまで2カ月に迫った彼らは、「初心LOVE」のミュージックビデオ撮影に挑んでいた。一生に一度の初恋、そのきらめく世界観を表現する、淡いパステルカラーの大掛かりなセットを前に、リーダの大橋和也は「うれしいことですよね。いろんな人と作れるっていうことが、ひとつの作品になることがすごくうれしい」と喜びを語った。また西畑は「デビューしたらどうなりそうですか?」というスタッフからの問いに、「もうほんまにわからないですよね。やってみないと。紆余(うよ)曲折はあるでしょうから。仲良しこよしでグループはできないと思うし、ひとりひとりの尊重であったり、気遣いであったりが今後何年も続いていくわけですから。(信頼を)深めていくことができればいいなと思います」と話した。

グループ結成から3年。ようやくデビューに向け動き出した7人の笑顔の裏にあった不安と葛藤、華やかなデビューの舞台裏に迫る。

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