Dynabookは1月20日、Windows 11や第11世代Intel Coreプロセッサなどを搭載したノートPC「dynabook」の店頭向け新製品11機種15モデルを発表した。

1月21日から順次発売する。価格はオープンで、店頭での販売価格帯は7万円台前半から24万円台後半を見込む(モデルにより異なる)。

  • dynabookシリーズの店頭向け2022年春モデル

2022年春モデルとして登場した製品は、13.3型のコンバーチブルノートPC「dynabook V8・V6」、13.3型の軽量・堅牢なモバイルPC「dynabook G8・G6」、13.3型のスタンダードモバイルPC「dynabook GS5」、15.6型ノートPC「dynabook X6・X5」および「dynabook Y6」、14.0型ノートPC「dynabook M7・M6」、10.1型2in1デタッチャブルPC「dynabook K1」。

いずれもWindows 11やOffice Home & Business 2021を搭載。また2機種を除いて第11世代Intel Coreプロセッサを採用する(dynabook Y6では第10世代Intel Core、dynabook K1ではCeleronを採用)。

第11世代Intel Core搭載モデルは、CPUのパフォーマンスをTDP(熱設計電力)最大28Wで動作させる独自技術「dynabookエンパワーテクノロジー」を搭載し、PCでの作業を安定して行える。また、Vシリーズ、Gシリーズ、GS5、M7・M6は米国防省調達基準のMILスペックに準拠した落下や耐衝撃などの試験をクリアし、堅牢性の高い筐体となっている。

このほか、全機種で、Windows 11の操作を紹介する「Windows 11操作ガイド」を搭載し、オンライン会議に便利なワンタッチマイクミュート機能を備えた。また、Vシリーズ、Gシリーズ、GS5、X6ではキーボードのタイプ音や周辺ノイズを除去し、オンライン会議で自分や相手の声を聞こえやすくする「AIノイズキャンセラー」も内蔵する。

dynabook V8・V6

  • dynabook V8(左)とV6(右)。カラーはいずれもプレミアムブラックのみ

  • ディスプレイが360度回転するコンバーチブル型だ

dynabook Vシリーズは、13.3型ディスプレイを搭載した、360度回転式のコンバーチブルPC。店頭予想価格はV8が24万円台後半、V6が21万円台半ば。

画面を回転させ、タブレットスタイルや、画面を手前に出したモニタースタイルなど、用途に応じた形状で使える。1kgを切る重さながら、最大24時間バッテリー駆動する軽量・長時間駆動も特徴。

春モデルでは、V8でIntel Core i7-1195G7プロセッサを、V6でIntel Core i5-1155G7プロセッサを新たに搭載した。dynabookエンパワーテクノロジーも利用でき、CPUパフォーマンスをTDP 28Wで駆動できる(ただしタブレットスタイルなど一部の使い方では28Wで動作しない)。

dynabook Vシリーズの主な仕様
型番 dynabook V8/U dynabook V6/U
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i7-1195G7 Intel Core i5-1155G7
メモリ 16GB 8GB
ストレージ 512GB SSD 256GB SSD
グラフィックス Iris Xe グラフィックス
光学ドライブ
ディスプレイ 13.3型ワイドIGZO液晶(1,920×1,080ドット、ノングレア)
通信 Wi-Fi 6(IEEE802.11a / b / g / n / ac / ax)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.2
生体認証 顔認証
インタフェース USB 3.1 Type-A(Gen1)×1、Thunderbolt 4(USB4 Type-C)コネクタ×2、HDMI出力×1、マイク/ヘッドホン出力×1など
サイズ 約303.9×197.4×17.9mm
重さ 約979kg
バッテリー駆動時間(JEITA 2.0) 約24時間
Office Office Home & Business 2021

dynabook G8・G6

  • dynabook G8(左)とG6(右)。カラーはオニキスブルーとパールホワイトの2色で、画像ではG8がパールホワイト、G6がオニキスブルーとなる

dynabook Gシリーズは、最軽量構成時で888gとなる軽い筐体に、13.3型ディスプレイを搭載したモバイルPC。店頭予想価格はG8が22万円台半ば、G6が19万円台前半。

春モデルは、Vシリーズと同じくプロセッサの強化がメインとなる。上位のG8はIntel Core i7-1195G7プロセッサを、G6でIntel Core i5-1155G7プロセッサを新搭載。CPUパフォーマンスをTDP 28Wで動かすdynabookエンパワーテクノロジーも利用できる。

dynabook Gシリーズの主な仕様
型番 dynabook G8/U dynabook G6/U
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i7-1195G7 Intel Core i5-1155G7
メモリ 16GB 8GB
ストレージ 512GB SSD 256GB SSD
グラフィックス Iris Xe グラフィックス
光学ドライブ
ディスプレイ 13.3型ワイドIGZO液晶(1,920×1,080ドット、ノングレア)
通信 Wi-Fi 6(IEEE802.11a / b / g / n / ac / ax)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.2
生体認証 顔認証
インタフェース USB 3.1 Type-A(Gen1)×2、Thunderbolt 4(USB4 Type-C)コネクタ×2、HDMI出力×1、マイク/ヘッドホン出力×1など
サイズ 約306.0×210.0×17.9mm
重さ オニキスブルー:888g、パールホワイト:908g
バッテリー駆動時間(JEITA 2.0) 約24時間
Office Office Home & Business 2021

dynabook GS5

  • dynabook GS5。カラーはオニキスブルーのみ

dynabook GS5は、13.3型ディスプレイを搭載したスタンダードモバイルPC。店頭予想価格は17万円台半ば。

こちらもプロセッサを第11世代Intel Core i5-1155G7とし、CPUパフォーマンスをTDP 28Wで動かすdynabookエンパワーテクノロジーも搭載する。

dynabook GS5の主な仕様
型番 dynabook GS5/U
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i5-1155G7
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD
グラフィックス Iris Xe グラフィックス
光学ドライブ
ディスプレイ 13.3型ワイド液晶(1,920×1,080ドット、ノングレア)
通信 Wi-Fi 6(IEEE802.11a / b / g / n / ac / ax)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.2、ギガビット準拠の有線LAN
生体認証
インタフェース USB 3.1 Type-A(Gen1)×2、Thunderbolt 4(USB4 Type-C)コネクタ(電源コネクタ)×2、HDMI出力×1、マイク/ヘッドホン出力×1など
サイズ 約306.0×210.0×17.9mm
重さ 約978g
バッテリー駆動時間(JEITA 2.0) 約14時間
Office Office Home & Business 2021

dynabook X6・X5

  • dynabook X6(左)とX5(右)。カラーはサテンゴールドの1色

dynabook Xシリーズは、光学ドライブを備えた15.6型ノートPC。店頭予想価格はX6が16万円台半ば、X5が14万円台前半。

スピーカーは低音用と高音用が独立した4スピーカーを前面左右に2個ずつ配置し、高音質化アプリ「DTS Audio Processing」により立体感あるサウンドを楽しめるとする。

春モデルではOSをWindows 11に、プロセッサを第11世代に更新し、CPUパフォーマンスをTDP 24Wで動かすdynabookエンパワーテクノロジーを引き続いて搭載した。

dynabook Xシリーズの主な仕様
型番 dynabook X6/U dynabook X5/U
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i5-1155G7 Intel Core i3-1115G4
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD
グラフィックス Iris Xe グラフィックス Intel UHDグラフィックス
光学ドライブ DVDスーパーマルチ
ディスプレイ 15.6型ワイド液晶(1,920×1,080ドット、ノングレア)
通信 Wi-Fi 6(IEEE802.11a / b / g / n / ac / ax)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.2、ギガビット準拠の有線LAN
生体認証
インタフェース USB 3.1 Type-A(Gen1)×3、USB4 Type-Cコネクタ×1、HDMI出力×1、マイク/ヘッドホン出力×1など
サイズ 約379.0×258.0×23.7mm
重さ 約2.4kg
バッテリー駆動時間(JEITA 2.0) 約7.5時間
Office Office Home & Business 2021

dynabook Y6

  • dynabook Y6。カラーはリュクスホワイトのみ

dynabook Y6は、15.6型ディスプレイを搭載したベーシックノートPC。Webカメラや指紋センサーの搭載、12時間のバッテリー駆動など基本性能を押さえたモデルで、春モデルではOSとOfficeを更新した。店頭予想価格も12万円台後半と他のdynabookと比べ抑えられている。

dynabook Y6の主な仕様
型番 dynabook Y6/U
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i3-10110U
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD
グラフィックス Intel UHD グラフィックス
光学ドライブ
ディスプレイ 15.6型ワイド液晶(1,366×768ドット、ノングレア)
通信 Wi-Fi 5(IEEE802.11a / b / g / n / ac)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.1、ギガビット準拠の有線LAN
生体認証 指紋
インタフェース USB 3.1 Type-A(Gen1)×2、USB 3.1 Type-Cコネクタ(Gen1)×1、HDMI出力×1、マイク/ヘッドホン出力×1など
サイズ 約362.5×240.5×19.7mm
重さ 約1.8kg
バッテリー駆動時間(JEITA 2.0) 約12時間
Office Office Home & Business 2021

dynabook M7・M6

  • dynabook M7(左)とM6(右)。カラーはいずれもオニキスブルー、パールホワイトの2色を用意

dynabook Mシリーズは、14.0型ディスプレイを載せたホームモバイルPC。店頭予想価格はM7が19万円台前半、M6が14万円台後半。

約1.4kgの重さで主に家の中での持ち運びを想定し、バッテリー駆動時間も15時間を確保した(JEITA 2.0測定)。背面にメモリ換装用のネジを備え、ユーザー側でメモリ増設できるモデルだ。

春モデルではOSをWindows 11に更新する。プロセッサは従来から引き継いで第11世代Intel Coreを搭載し、CPUパフォーマンスをTDP 28Wで駆動させるdynabookエンパワーテクノロジーに対応する。

dynabook Mシリーズの主な仕様
型番 dynabook M7/U dynabook M6/U
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i7-1165G7 Intel Core i3-1115G4
メモリ 8GB
ストレージ 512GB SSD 256GB SSD
グラフィックス Iris Xe グラフィックス Intel UHDグラフィックス
光学ドライブ
ディスプレイ 14.0型ワイド液晶(1,920×1,080ドット、ノングレア)
通信 Wi-Fi 6(IEEE802.11a / b / g / n / ac / ax)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.2、ギガビット準拠の有線LAN
生体認証 指紋センサー
インタフェース USB 3.1 Type-A(Gen1)×2、Thunderbolt 4(USB4 Type-C)コネクタ(電源コネクタ)×2、HDMI出力×1、マイク/ヘッドホン出力×1など
サイズ 約323.6×220.6×19.9mm
重さ オニキスブルー:約1.47kg、パールホワイト:約1.49kg
バッテリー駆動時間(JEITA 2.0) 約15時間
Office Office Home & Business 2021

dynabook K1

  • dynabook K1。カラーはゴールド

dynabook K1は、子どもの学習向けに開発された10.1型の2in1デタッチャブルPC。店頭予想価格は7万円台前半。

本体とキーボード部が着脱できるPCで、10.1型ディスプレイを備えるタブレット部はタッチ操作や充電式アクティブ静電ペン(オプション)によるペン入力が行える。春モデルではOSをWindows 11 Proとし、最新Officeを搭載した。

dynabook K1の主な仕様
型番 dynabook K1/U
OS Windows 11 Pro 64bit
CPU Intel Celeron N4020
メモリ 4GB
ストレージ 128GB フラッシュメモリ
グラフィックス Intel UHD Graphics 600
光学ドライブ
ディスプレイ 10.1型ワイド液晶(1,280×800ドット)
通信 Wi-Fi 5(IEEE802.11a / b / g / n / ac)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.1
生体認証
インタフェース USB 3.1 Type-C(Gen1)×1、USB 2.0 Type-A×2、マイク/ヘッドホン出力×1など
サイズ 約249.0×186.7×18.7mm(キーボード接続時)
重さ タブレット:約610g、キーボード接続時:約1.18kg
バッテリー駆動時間(JEITA 2.0) 約16時間
Office Office Home & Business 2021