米マクロンは1月11日(現地時間)、業界で初めて176層QLC NANDの量産と出荷を開始し、これを搭載したコンシューマー向けSSD製品「Micron 2400 SSD」を発表した。

  • 176層QLC NANDを採用する「Micron 2400 SSD」シリーズ

Micronでは2020年に176層の積層に対応したTLC NANDの出荷を行っており、今回発表された176層QLC NANDはその後継モデルとして位置づけられているプロダクト。チャージトラップとCMOSアンダーアレイを組み合わせて設計したことで、前世代モデル比でI/O速度が最大33%高速化したほか、読み込み時のレイテンシは24%低減。QLC NANDフラッシュ製品としては、過去最大の積層数と密度を実現したとしている。

また、あわせてこの176層QLC NANDを採用し、コンシューマー向け製品として「Micron 2400 SSD」を展開することも発表された。とてもコンパクトなM.2 2230フォームファクタながら、業界で初めて2TBの大容量を実現。さらに同社製品の前モデルと比較してリードタイムが23%高速化し、Intelがモバイルデバイス向けに提唱する「Project Athena」にも準拠している。

  • Micron 2400 SSDの主な仕様