ゼンハイザーは、動画撮影時の音質を向上させられるというオンカメラマイク「MKE 400-II」を1月27日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、単品が28,600円前後。ミニ三脚やスマートフォン用クランプなどをセットにした「MKE 400-II Mobile Kit」が34,100円前後を見込む。

  • MKE 400-II

  • MKE 400-II Mobile Kitの利用イメージ(スマートフォンは付属しない)

カメラの上に取り付けて使えるオンカメラショットガンマイクロホンで、クリエイターやビデオグラファー、モバイルジャーナリスト向けとして展開。従来の「MKE 400」(2008年発売)のリニューアルモデルで、海外市場では既に発売されており、国内でも発売が正式に決まった。なお、国内流通用の型番は「MKE 400-II」だが、WebサイトやSNS、カタログなどでは従来機種と同じ型番(MKE 400)で表記される場合があるという。

  • カメラへの装着イメージ

  • カメラと組み合わせた利用イメージ

直径10mmのエレクトレットコンデンサを採用。コンパクトな本体に内蔵した長さ10cmの音響干渉管によって指向性を強めており、「カメラが向いている方向からのピックアップを確保し、クリアな音質を実現する」としている。周波数特性は50Hz〜20kHzで、感度は-23/-42/-63dBV/Pa(無負荷、自由音場、1kHz)、最大音圧レベルは132dB SPL。

ハンドリングノイズを抑える衝撃吸収用のショックマウントと、風切り音からマイクを保護するウインドプロテクション(風防)を内蔵。ウインドプロテクションは、ハウジング内部にメッシュレイヤーを一層設けることにより、本体だけでノイズ対策を可能にした。

付属のウインドシールドを装着すると、さらに高い防風効果を得られるという。また、ローカットフィルターも備え、エアコンの音や風切り音など、気になる低音域を軽減可能としている。

ローカットフィルターと3段階の感度スイッチを装備し、撮影時に遭遇するダイナミクスに対応。サウンドを微調整できるだけでなく、ヘッドホンモニタリング出力と8段階のデジタルボリュームコントロールも内蔵する。3.5mmジャックのヘッドホンをMKE 400-IIに直接つなぎ、撮影中にレベルやオーディオパフォーマンスを確認できる。

単4形電池2本で動作し、最大100時間の連続音声録音が可能。電池が切れる3時間前には電池残量表示を視認でき、撮影終了までの時間を十分に確保できるとしている。

デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラに接続すると、カメラの電源と自動的に連動してマイク電源のオン/オフが行える(要プラグインパワー)。電源検出機能は、多くのスマートフォンにも対応しており、MKE 400-IIを取り外すと自動的に電源が切れるという。手動の電源ボタンも搭載。誤操作を防ぐためのオフディレイ機能(電源オフ時)も備える。

接続コネクタは、マイクが3.5mmロッキング端子、ヘッドホン出力が3.5mm端子。デジタルカメラやモバイル機器などと接続するための3.5mm端子のTRSケーブルと、TRRSケーブルが各1本付属する。マイク本体の本体サイズと重さは、126×67×37mm/約93.5g。なお、MKE 400-IIのマイクカプセルユニットはドイツ製で、組み立てはルーマニアで行われているという。