俳優の横浜流星が主演を務める映画『嘘喰い』(2月11日公開)の映像が19日、公開された。
同作は迫稔雄作による同名人気ギャンブル漫画の実写化作。正体不明のギャンブラー斑目貘(横浜)が、日本の闇社会を牛耳るギャンブラーの頂点・会員制の倶楽部賭郎というあらゆるギャンブルや殺しが行われる賭けの場で、悪人たちの巨額の金と命を懸けた、ゲームを繰り広げる。
今回公開されたのは、初解禁映像を含んだ15秒映像2本。緊張感MAXの貘が挑む死のババ抜きシーンがお披露目された。死のババ抜きで貘が対峙するのは、佐田国一輝(三浦翔平)で、科学者としての過去を持つ。新参の賭郎会員の佐田国はある事件が原因で豹変し、権力者たちから金と命を奪うマッドサイエンティストとなり、貘は20億円と自らの命を賭けることになる。
壮絶な頭脳心理戦を繰り広げる死のババ抜きの撮影現場で命がけの啖呵を切る横浜と三浦のふたりの凄まじさは、制作チームを驚かせたという。佐田国を演じた三浦翔平について、濱名一哉エグゼクティブプロデューサーは「貘と壮絶な戦いを繰り広げる佐田国は宿敵として登場します。物語を引っ張っていく重要なキャラクターとして、強面な敵や、色々犯人捜ししたけどこいつが黒幕だった等のイメージがない人がやるのが面白いんじゃないかなと思い、三浦翔平さんにオファーをしました。実際こういう役は彼も初めてですし、パブリックイメージも優しく家庭的。佐田国もそういうパブリックイメージのあった科学者でしたが、あるきっかけで狂気の道を進んでいく。三浦さんはその意外性を存分に発揮してくれて、最高の佐田国を演じてくれたと思います」と太鼓判を押す。
続けて中田秀夫監督の演出について「良い意味で濃いキャラクターたちが、独特の世界観の中で、分かりやすく劇的に立ち回るところがこの作品の魅力的です。台詞の言い回しや、明快なハッタリ等、中田監督的なケレン味がどれだけ全編に散りばめられているのかに注目してほしいです。ある種の確信犯的な"嘘喰いワールド"を作り上げていこうっていうのが俳優、演出、プロデューサーたちの狙いでもあります。キャラクター1人1人がとても魅力的なので、世界観とキャラクターを追っていくだけでも楽しいはずです」とコメントを寄せている。
(C)迫稔雄/集英社 (C)2022映画「嘘喰い」製作委員会