フジテレビは19日、水曜22時台に連続ドラマ枠を新設することを発表した。第1弾は、間宮祥太朗がフジ系ドラマ初主演で『ナンバMG5(ナンバエムジーファイブ)』が4月にスタートする。
今作は、小沢としお氏の『ナンバMG5』と『ナンバデッドエンド』(秋田書店)を映像化するもの。筋金入りのヤンキー一家・難破家の次男・剛(間宮)が、実は「ヤンキーをやめたい」「普通の高校生になりたい」と、家族に内緒で健全な高校に入学するという高校“逆”デビュー物語だ。
家族の前では特攻服を着たバリバリのヤンキー、学校では制服を着た真面目な高校生、という二重生活がスタート。学校では優等生として美術部に入部するものの、いじめられている友人を放っておけず、つい特攻服に着替えて助けたことをきっかけに、正体不明の最強ヤンキーとしてどんどんのし上がってしまう。
演出は、『踊る大捜査線』の本広克行監督が担当。フジの連続ドラマを演出するのは、『SP 警視庁警備部警護課第四係』(08年)以来14年ぶりで、間宮とは初タッグとなる。
ない、現在水曜22時枠で放送中の『突然ですが占ってもいいですか?』は、放送時間を変更し、レギュラー番組としてを継続する。
コメントは、以下の通り。
■間宮祥太朗
――今作の主演のオファーを受けて
「新しくできる枠の主演というオファーなので、相応の重圧は感じつつ、声をかけて頂けた事をありがたく思っています」
――剛をどのように演じたいか
「とにかく、純粋で直情的な剛を楽しみたいと思います。周囲を巻き込んでいく面と、巻き込まれていく面、どちらも根の部分での天真爛漫さや純朴さが表れていると思うので、気持ちよく演じたいです」
――視聴者の皆さんにメッセージを
「家族からの期待や周囲からの決めつけ、現状の自分と理想の自分、向き不向きやアイデンティティー。剛だけではなく、自分が自分をどう生きるのかという普遍的なテーマが“ナンバMG5”という作品には包まれていると思います。お楽しみに!」
■原作・小沢としお氏
「ナンバのドラマ化を西東京のファミレスで初めて聞いた時はあまりに急だったので狐につままれた気分でしたが、本決まりになった今うれしさを実感しています。しかもドラマ化してくださるのが僕のお気に入りドラマをあまた放送してきたフジテレビさんということで期待せずにいられません。一視聴者としてナンバが放送される日を楽しみにしております~」
■演出・本広克行氏
「久しぶりの連続ドラマ、久しぶりのフジテレビジョン、久しぶりのコメディー作品、【踊る大捜査線】の連続ドラマから25年ぶりに古巣のフジテレビでコメディードラマを作れるなんて、楽しみしかないです!!」
■プロデューサー・栗原彩乃氏
「“そろそろ学園ドラマが見たい!汗と涙に胸を熱くさせたい!”消滅の危機にある学園ドラマが大好きな私の悲痛な叫びから始まったこの企画が、主演に間宮祥太朗さん、演出に本広克行監督という、これ以上はない布陣で形になったことに未だに狂喜乱舞しています。間宮さんに演じていただく難破剛は、“負け知らずの最強ヤンキー”と“誰からも慕われる優等生”の真逆の顔を持つ高校生です。これまでにありとあらゆる役柄を演じてこられた間宮さんが、どのように二つの顔を使い分け、そして二重生活から生まれる剛の悩みや葛藤を、どのように演じてくださるのか、今から楽しみで仕方がありません。“普通の青春をおくりたい”というささやかすぎる願いを叶(かな)えるため、右往左往しながら大奮闘する剛の姿に、笑って泣いて、当たり前の毎日が少し愛しくなる、そんな瞬間を皆様にお届けしたいです。難しいことは一切考えず、心から楽しめる”これぞエンターテインメント!”と言える作品になることをお約束します。ご期待ください!」
■編成企画・上原寿一氏
「新枠では、いわゆる刑事ドラマや医療ドラマなどどこかで見たことがあるドラマではなく、登場感があり、この枠でしか見られないような新しいドラマにチャレンジしていきたいと思います。そういう意味で、世の中で話題になるような新しいヒーロー像をどんどん誕生させていきます。“ナンバMG5”の剛はまさにそんな新しいヒーロー像となるキャラクターです。普通に学生生活を送りたいのに、どんどんヤンキーとして名前が売れてしまう、そのキャラクターのギャップにたくさんの人がハマってくれるはずです。お楽しみに!」