お笑い芸人のヒロシが18日、都内で行われたfreee「起業時代」創刊記念CM発表会に出席。キャンプロケの仕事の裏側や苦労を明かした。
「ヒロシです…」の自虐ネタで一世を風靡し、その後YouTubeチャンネルを新設し、ソロキャンプの先駆者として再ブレイク。趣味だったキャンプが仕事になり、YouTubeチャンネルも登録者数100万人を突破するなど注目を集めている。
キャンプの仕事は順調そのもので、「去年とかこんなに稼いでいいのかっていうくらい稼いだ」とヒロシ。しかし今年の抱負を漢字一文字で表すと「休」で、「もう休みたいのよ。忙しいから。もうちょっと好きなことをする時間を増やしていきたい。そのために努力が必要なんで、今年こそは休みを増やして大好きなキャンプに行きたい」と“プライベートの”キャンプに行きたいとした。
キャンプの仕事について聞かれると「キャンプを扱う番組に出るとするなら道具の準備が必要。ロケをやって道具を広げて片付けて、次のロケに備える。ロケが立て続けにあると準備する暇もなくなるし、地方のキャンプに行くとなると前もって道具を送らないと間に合わない。同じ(道具の)セットを2つ持っている。2つもあっても、てんやわんやする。テントが濡れたらカビが生えるので家で広げて干さないといけない。そういうのも含めてキャンプの仕事なので、キャンプの仕事は裏が大変ですね」と苦労を明かした。
報道陣から「大変な分、ギャラもいいのでは?」という質問を受けると「全然。そのくらいやって、ほかのタレントさんがもらっているギャラをいただいているんだと思います」ときっぱりと答えた。
この日のイベントは起業した人が集まり、ヒロシに悩みを打ち明けた。芸能事務所の社長であるヒロシは“起業の大先輩”という立ち位置だったが、本人は「ホリエモンさんじゃないのよ(笑)」とタジタジだった。
事務所から独立したきっかけを「自分のやりたいようにやるほうがいいという気持ちが強かった」と振り返り、「当時は一発屋と呼ばれていた時代で失うものはなにもなかった。事務所にいてもいなくて一緒だった」と話した。独立してからのメリットは「自分が好きに決められること」としたが、一方で「全部自分でやるので大変。契約書書いたり、それを弁護士に送ったり。面倒くさい。仕事してもお金払ってくれない会社もある。事務所のありがたみを痛感した」と語った。
今月で50歳と節目を迎えるヒロシ。当初は50歳で仕事引退を考えていたが「今もこうしてやっている。今年もぬるっと仕事をして、ぬるっと忙しいと思う。こうしてぬるっと死んでいくのかなって覚悟している。仕事辞める気配はないですね」と笑った。
同イベントのMCは、ヒロシを「お世話になっている先輩」と慕うお笑いコンビ・ウエストランドが担当。ヒロシが出演するCMは1月19日より関東圏で放送を開始。サラリーマンに扮したヒロシが会社を辞めて起業しようか悩む姿を描く。