ディスコは1月14日、「23卒学生の1月1日時点での就職意識調査」の結果を発表した。調査は2022年1月1日~6日、2023年3月卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)1,104名(文系705名、理系399名)を対象にインターネットで行われた。
1月1日時点での志望業界の決定状況は、「明確に決まっている」が34.1%と、前年同期調査(32.0%)を上回った。「なんとなく決まっている」(40.4%)との回答も含め、志望業界のある学生に具体的な業界を尋ねると、1位「情報・インターネットサービス」(20.8%)、2位「情報処理・ソフトウエア」(19.0%)という結果に。続く3位には「銀行」(16.4%)がランクインしたが、特に文系男子の3割超が選んでいる。一方、「決まっていない」という学生も25.5%と、前回調査より増加した。
また、就職先企業を選ぶ際に影響することについて、「仕事を通して成長できること」が「影響する(かなり+ある程度)」という学生は92.1%。同様に「柔軟な働き方ができること」が影響する学生は90.5%と、前年調査から15ポイントも増加した。
インターンシップへの参加経験がある学生は約9割(88.2%)で、8割の学生が「今後も参加したい」(80.1%)と回答。また、94.4%もの学生が「インターンシップ参加後に企業からアプローチを受けた」と回答したことから、インターンシップ参加後のフォローやアプローチが一般化していることがうかがえる結果に。
1月1日時点の本選考受験状況については、49.2%が「本選考を受けた」と回答。前年同期より7.7ポイント上昇しており、この数字は年々上昇傾向に。本選考受験企業の中にインターンシップ参加企業があると答えた学生は77.3%に上り、インターンシップから早期選考へとつながるケースが多いことがこのデータからもわかる。内定状況については、13.5%が「内定を得た」と回答。前年同期を5ポイント近く上回ったものの、活動終了者はわずかで、大多数(98.0%)が就職活動を継続している。
インターンシップやイベントなどで、現時点での第一志望企業と対面で接触した経験がある学生は、4割強(42.5%)。前年同期調査(39.7%)に比べるとやや増加したものの、志望度の高い企業であってもオンラインでの接点に限られている学生の方が多い。本選考が始まるまでに対面での接点が必要かどうかを尋ねたところ、「絶対に必要(対面で会いたい)」は約2割(21.0%)。「できれば対面で会いたい」(55.8%)を合わせて8割近くが、志望企業との対面での接点が必要と回答した。
最後に、自分たちの就職戦線が1学年上の先輩たち(2022年卒者)と比べてどのようになると見ているのか、今後の就職戦線の見通しについて聞いたところ、「厳しくなる(非常に+やや)」と回答した学生は48.4%と、前年同期調査(94.3%)から大きく減少。代わって、「やや楽になる」と回答した学生が、前回同期調査(4.9%)から大幅に増加し42.7%という結果に。ただし、7割近く(69.1%)が今後の新型コロナの感染状況によっては採用数に影響が出ると予想している。