iOS 15のメモアプリが「タグ」に対応したことは、メモの活用の幅を大きく広げました。これまでも全文検索は可能だったものの、たくさんあるメモを分類する用途には使いにくく、「AかつB」のような2つ以上の条件を満たすメモの検索も困難でした。
そのタグを利用したメモアプリの新機能が「スマートフォルダ」です。特定のタグが付いたメモを抽出し表示する機能で、複数を条件に指定することも可能です。
たとえば、仕事関係のメモには「#仕事」、デジタル機器関連のメモには「#ガジェット」というタグを付けていたとします。ガジェット系の仕事に関するメモを参照したいときには、「#仕事」と「#ガジェット」の2つのタグを目印に探せばいいことになりますが、ガジェット系の仕事が多い場合にはいちいち手間がかかります。
そんなときには、「#仕事」と「#ガジェット」という2つのタグをトリガーとするスマートフォルダを作成します。そのスマートフォルダには、自動的に「#仕事」と「#ガジェット」の両方のタグが付いたメモが集められるので、探す手間が省けます。
つくりかたはかんたん。フォルダ画面(フォルダが一覧表示されている画面)の左下にあるフォルダボタンをタップし、作成場所(iPhoneまたはiCloud)を選択したうえで「新規スマートフォルダ」をタップしましょう。次の画面でスマートフォルダ名を入力し、適用するタグをタップしてオレンジ色に変化させてから「完了」ボタンをタップすればOKです。
これでフォルダ画面には、開けば特定のタグが付いたメモだけを抽出・表示してくれるスマートフォルダが出現します。メモにタグを付ける習慣があるのなら、便利に活用できるはずですよ。