久光製薬はこのほど、「2022年2月期 第3四半期決算短信(日本基準)」を発表した。
2022年2月期 第3四半期(2021年3月1日~2021年11月30日)の連結業績は、売上高866億6,300万円(前年同四半期比7.2%増)、営業利益は、69億7,300万円(前年同四半期比14.2%減)、経常利益は、86億6,500万円(前年同四半期比9.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、62億1,800万円(前年同四半期比8.7%増)だった。
売上高は増収、営業利益は減益、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益はともに増益となった。
売上高は前年同四半期と比較し増収となった。国内市場の医療用医薬品事業は5.7%の増収。その要因として、薬価の中間年改定や継続的な後発品使用促進策による影響を受けたものの、経皮吸収型ドパミン作動性パーキンソン病治療剤「ハルロピ テープ」の売上が伸長したこと、デジタルマーケティングを効果的に活用したこと、2020年4月の緊急事態宣言下における受診抑制の反動を挙げている。
国内市場の一般用医薬品事業は、「サロンパス」の売上が減少したが、昨年と比べて鼻炎市場が回復傾向にある影響によって「アレグラFX」が売上を伸ばしたことなどにより、前年同四半期比0.9%の増収だった。
海外市場の医療用医薬品事業は、米国で後発品の影響を受けたものの、その他の地域では売上を伸ばしたことから、前年同四半期比5.2%の増収。一般用医薬品事業は、一部地域において新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を受けたが、米国およびアジアを中心としたその他の地域で売上を伸ばし、前年同四半期比17.4%の増収となった。
営業利益は、前年同四半期比14.2%減で、その主な要因は、売上原価率の増加に加えて、販売費および一般管理費が増加したことによるものだという。経常利益は、為替差損が為替差益に転じたことにより、前年同四半期比9.3%の増収となった。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同四半期と比べ8.7%増。経常利益の増加に加えて、投資有価証券売却益を計上したことによることを主な要因として挙げている。