映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』(1月14日公開)のワールドプレミアが10日に都内で行われ、長澤まさみ、東出昌大、小手伸也、小日向文世、松重豊、瀬戸康史、城田優、生田絵梨花、角野卓造、江口洋介、田中亮監督が登場した。
同作は脚本家・古沢良太によるオリジナル作で、コンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が、毎回さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる。
今回スペインのマフィアであるジェラール・ゴンザレスを演じた城田は、日本語一切なし、スペイン語と英語のセリフのみで演技をしたという。城田は「母親がスペイン人なので、本当に僕のための役みたいな。逆に僕以外のキャスティングの案があったのであれば知りたいくらい」とピッタリだった様子。「スペイン語でお芝居をすることも初めてでしたし、すごく楽しかったです。新たな可能性と言いますか。日本語をしゃべらないのが不思議でしょうがない。セッティング中は和気あいあいと話をして、本番になると日本語がわからない体で話をしないといけないので、その辺のバランスは大変でしたけれども、監督のディレクションのもと、素敵な作品に携われた」と感謝した。
東出が「アドリブでもご自身でスペイン語のセリフを提案なさったりしてましたね」と話を振ると、城田は「日本語だけの作品だったとしても、現場でアドリブでやったりするじゃないですか。今回スペイン語しかしゃべれないので、自発的に『こういうのどうですか?』ということとかは、スペイン人のエキストラとかと相談しながら作らせていただきました」と振り返る。
さらに長澤は「ほかのキャストのスペイン語の発音の先生もしてくれて」と明かし、城田は「まさみちゃんもだいぶ頑張ってくれた。かっこよく見えてほしかったので、僕はちょっと厳しめにしました」と頷く。長澤が「英語の先生も時々してくれました」とたたみかけると、城田は「すいません本当に」と恐縮しつつ、語学指導だけでなく「マフィアの役でもある。悪い人です」と自身の役柄を説明していた。