米Microsoftは1月6日(現地時間)、「Microsoft PowerToys」のバージョン0.53.1をリリースした。0.53はメンテナンスに軸足を置いたリリースサイクルだが、今回のアップデートでは「Always on Top」、「PowerToys Run」のWeb検索対応といった新機能が追加された。
PowerToysは、Windowsの作業効率をアップさせるツールをMicrosoftが別途提供しているユーティリティセット。バージョン0.53.1は12種類のユーティリティを含む。対応OSはWindows 11、Windows 10 バージョン1903以降。GitHubのプロジェクトページからインストーラを入手できるほか、Windows 11およびWindows 10の新しいWindows Storeからも導入できる。
Always on Topは、特定のウインドウを最前面に固定する機能。例えば、計算結果をメモする作業を繰り返す際に「電卓」が他のウインドウの裏に隠れないようにしたり、ゲームをフルスクリーンでプレイしながら常に確認したいアプリを片隅に表示させておくといった使い方が可能。デフォルトでは、固定したいウィンドウをアクティブにして[Windows]+[Ctrl]+[T]キーで最前面表示がオンになり、固定したウィンドウで[Windows]+[Ctrl]+[T]キーを押すか、ウィンドウを閉じると無効化される。複数のウィンドウを固定することも可能。特定のアプリを除外したり、ゲームモードで有効にならないように設定できるほか、オン/オフのショートカットキーのカスタマイズにも対応する。
PowerToys Runはショートカットキー(デフォルトは[Alt]+[Space])で検索ボックスを呼び出して、アプリの起動やシステムコマンドなどをすばやく実行できるクイックランチャー機能。アクションキーを入力して、特定のプラグインに実行を絞り込む機能が用意されており、例えばコマンドの最初に[.]というアクションキーを入れてから入力すると、インストールされているプログラムのみに対象を絞り込める。新版はWeb検索に対応し、[??]というアクションキーを冒頭に付けて入力すると、その入力語をキーワードにしたWeb検索が実行される。
これらのほか、エクスプローラーのサムネイル表示とプレビューにGコードのサポートが追加された。