女優の吉岡里帆と、落語家の笑福亭鶴瓶が親子役を演じるNHKのドラマ『しずかちゃんとパパ』が2月27日(毎週日曜22:00~49分・全8回)からNHKBSプレミアム・BS4Kで放送スタートする。
舞台は父1人娘1人の父子家庭で、父は生まれながらに耳が聞こえないろう者。父の耳代わり口代わりを務めてきた娘が、ひょんなことから出会った男と恋に落ち、結婚するまでの親離れ子離れのてんまつを明るく温かく描くホームコメディ。ドラマ『これは経費で落ちません!』などを代表作に持つ蛭田直美氏が脚本を務める。
野々村静(吉岡里帆)は地方の商店街で写真館を営む父の純介(笑福亭鶴瓶)と2人暮らし。純介は生まれつき聴覚障害を抱え、同じくろう者だった母は静が幼い頃に他界している。幼い頃から純介の耳代わり口代わりを務めてきた静には、父との会話には視覚情報が重要なため相手をジッと見つめたり、身ぶり手ぶりで話すクセがあった。
しかしそのクセは「こび」や「ガサツ」と受け止められてしまい、バイト先のファミレスでは同僚からは嫌われ、店長からは好意を持っていると勘違いされ、傷つくことの多い毎日。あるとき静はファミレスの客として面識のある道永圭一(中島裕翔)がケバブの出店でつるし上げられている場面に遭遇する。現金の持ち合わせがないのに注文してしまい、言葉の分からない店主相手に立往生していたのだ。静の助け船で難を逃れた圭一も、空気を読むことが苦手な男だった。いわゆる“普通の”コミュニケーションが苦手な2人は、互いにひかれあっていく。
吉岡、鶴瓶、中島のほか、稲葉友、藤井美菜、萩尾みどり、戸田恵子、木村多江の出演も発表されている。
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