建物の建築や修繕、解体に欠かせない足場。「よくあんな狭い足場で作業ができるなぁ」と職人さんの仕事ぶりに感心してしまいますが、強風や地震の時には、崩れてきやしないかとドキドキしてしまいますよね。足場って、いったいどのくらいの高さまで組み上げることができるのでしょうか?

確かなことは分かりませんが、少なくとも、こんな高さまで組むことができるようです。京都の写真作家・キョン@12/15-19京都文化博物館さん(@kyon_K4)が撮影したこちらの写真をご覧ください。圧巻です!

長年放置されていたがついに解体が始まった淡路島の世界平和大観音像を空から撮影。
像を囲む形で組まれた足場が、捕らえられてるみたいで可哀想でかわいい。
手が出てるのもかわいい。
(@kyon_K4より引用)

こちらは淡路島のランドマーク的な存在だった「世界平和大観音像」。その高さはというと……、なんと約100メートルとのこと。その観音様をぐるっと囲んだ足場、見事ですね。

この光景に「足場綺麗」「ジェンガみたい!」「ってか、こんな高い足場初めて見た」「よく足場を組めるよな。どうなってるんだ!」「この足場を組んだ職人さん達 すげぇ!!!尊敬!!!」「美しい足場だなぁ…」「これは圧巻!!」と、足場職人さんたちへの称賛の嵐。

また足場に囲まれた観音様の姿に、「拘束具」「ここから出せー! って、手で足場ぶち抜いたように思えてしまいます」「どこのビルかと思ったら観音像とわ笑 確かに手がかわいいね」「パット見 タワーマンションから顔と手が出てるようにも見えます」といった声も。

実はツイ主さん、正面からも撮影されているのですが、その姿が観音様とコラボしたタワマンのように見えるとか……。その投稿がこちらです。

正面から見たら狂ったデザインのタワーマンションにも見える。やっぱり手が出てるのがかわいい。
(@kyon_K4より引用)

本当にタワマンのようですね。屋上から抜き出た顔のインパクトが凄く、右手のオブジェがオシャレで確かにちょっと可愛いですね。

正面から見ても上空から見ても圧巻の写真ですが、どのように撮影されたのでしょうか? 投稿者のキョン@12/15-19京都文化博物館さんにインタビューしてみました。

―― こちらの写真を撮ろうと思ったきっかけを教えていただけますでしょうか。また、どのように撮影なさったのでしょうか。

10年ほど前からこの巨大で異質な存在感に惹かれて、何度か通って撮影していました。何度も通う内に、今では自分の中で淡路島のシンボル的存在だと思っています。

解体の話は1年以上前から決まっていたので、解体が決まってからも何度か足を運びました。足場を組まれているのを見たら、ついにはじまったかという寂しい気持ちでカメラを向けました。1枚目の写真はドローンで撮影しています。ドローンを飛ばすにあたり、安全を考慮して工事の休みの日に行いました。

Twitterには共感してもらえるようにあえて軽い言葉でツイートしましたが、色々感慨深かったです。芸術的な職人業の足場にも感動しました。

―― 大きな反響がございますが、率直な感想をお聞かせください。

・観音自体の異質さ
・足場の凄さ
・足場に囚われたような異様な姿
・ついに解体が始まった。
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この4つが重なっているので、反響は当然のものと思います。他の方も写真をあげている中、私の写真が話題を呼んだのは、他の方より手の込んだ撮影をしているからだと思っています。ただ、ここまでバズる想定はしていなかったので、もう少し軽いノリのツイートではなくしっかりとしたツイートをすれば良かったとも思っています。


「小さい頃から見てたので少し悲しい気もします」「久々に里帰りして実物見ましたが、やっぱり少し寂しい気もしますね」「無くなるの寂しいな」という声も目立ちました。安全を重視し、古い建物が取り壊されてしまうのは仕方のないことですが、それでも幼い頃から見慣れた景色や慣れ親しんだものが消えてしまうのは、なんとも言えない気持ちですよね。

ツイ主のキョン@12/15-19京都文化博物館さんは、そんな消えゆく景色や置き去りにされてしまった遺物など、どこか異世界のような場所を好んでは空撮し、全国で写真の展示活動をされているそうです。興味のある方は、Twitterはもちろんのこと、展示会にも足を運んでみてはいかがでしょうか。

なお、同じくTwitterにて「ねこつむりの日常」(@nekotsumuri0220)という4コマ漫画を中心とした投稿もされています。こちらの方もチェックしてみてくださいね。