テレビ東京の新春ドラマスペシャル『優しい音楽~ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ』(1月7日 20:00〜)のオンライン会見が6日に行われ、土屋太鳳、永山絢斗、仲村トオル、若松節朗(監督)、片渕茜アナウンサー(テレビ東京)が登場した。
同作は瀬尾まいこによる小説『優しい音楽』の実写化作。大学教授でギターが上手な父・雅志、歌がうまくて完璧な母・桂子と暮らす女子大生・鈴木千波(土屋太鳳)と小さな造船所で日々真面目に働く永居タケル(永山絢斗)は奇妙な出会いを経て、やがて恋人同士に。ところが千波は、なぜかタケルを両親に会わせようとしない。やがてタケルはその衝撃の理由を知る。鎌倉を舞台に、それぞれが忘れられぬ過去から新たな一歩を踏み出すまでの〝再生〟を描いた、音楽が繋ぐ優しさ溢れる愛と絆の感動物語となる。
撮影のエピソードを聞かれた土屋は「やっぱりいろいろなシーンに挑戦していくと、これで合ってるのかなとか、向いてないかもと思う時もあるんですよね。監督と絢斗さんが自然なお芝居について話していて『自分はどうなんだろう』って絢斗さんにポロっと言ったら『それぐらいがちょうどいいんだよ』って……」と永山に感謝し、永山は「なんて生意気なこと言うんでしょうね !ホント向いてますよ!」と焦る一幕も。
若松監督は「太鳳ちゃんと絢斗くんがニコニコしながら、そして時には芝居の話をしてるんでしょう。とても仲がいい感じをいつも見てて『絢斗はいいな』と思っていた」とうらやましがっていたことを明かす。永山は「まぁ家族の話とか」、土屋は「絢斗さんの家族の話を聞かせていただいて。めちゃくちゃ面白く話してくださるんですよ。1個1個が伝説みたいな。お芝居のこともそうですし、普段の生き方みたいな本をプレゼントしてくださったり、おすすめの好きな映画のDVDをくださったり、やっぱり仕事をしていると目の前の役に精一杯になっちゃう瞬間があって。そういうときにそういうものをいただいたときに、自分の中で新しい空気が流れたので、それはすごくありがたかった」とさらに感謝。永山は「いや、僕の方が本当に感謝していまして、毎日太鳳ちゃんのはつらつとした笑顔と、『おはようございます』という声で始まっていく感じが心地良くて『優しい音楽』でした」とタイトルにかけてまとめた。
現場では土屋の差し入れも好評だったようで、「とても美味しいお弁当でした」(若松監督)、「キャラメルもびっくりするぐらい美味しかったです。キャラメルでこんなに美味しいってびっくりしたのが初めてぐらい美味しいキャラメルでした」(仲村)、「クランクインの日も『これ良かったら』とお菓子の詰め合わせみたいなのを、直筆で書かれたカードといただきまして。すごくマメというか」(永山)と次々とエピソードが飛び出す。
実際に土屋が選んでいるそうで、「(永山が)ピーマンの肉詰めが好きっておっしゃってたから、クリスマスの日にピーマンの肉詰めが入ったお弁当にして。そのときに限って絢斗さんのシーンなかったんですよ。『意味ないか』と思ったら遠くから帰ってきてくださって、食べてくださったっていう……優しいエピソードです」という話も。永山は「あれは本当にびっくりしました。数日前に『食べ物、何が好きなんですか?』と聞かれて、『ピーマンの肉詰め』って言ったら……」と思い出し、「その日ちょっと時間があったんで外に出てたんですけど、何か勘が働いたんでしょうね、現場に戻って……そうしたら『土屋さんから今日はお弁当の差し入れ入ってます』ということで開けたらピーマンの肉詰めが入ってたから『なんて粋なことをされる方なんだろうな』と思って感動しました」と語った。
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