テレビ東京の新春ドラマスペシャル『優しい音楽~ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ』(1月7日 20:00〜)のオンライン会見が6日に行われ、土屋太鳳、永山絢斗、仲村トオル、若松節朗(監督)、片渕茜アナウンサー(テレビ東京)が登場した。
同作は瀬尾まいこによる小説『優しい音楽』の実写化作。大学教授でギターが上手な父・雅志、歌がうまくて完璧な母・桂子と暮らす女子大生・鈴木千波(土屋太鳳)と小さな造船所で日々真面目に働く永居タケル(永山絢斗)は奇妙な出会いを経て、やがて恋人同士に。ところが千波は、なぜかタケルを両親に会わせようとしない。やがてタケルはその衝撃の理由を知る。鎌倉を舞台に、それぞれが忘れられぬ過去から新たな一歩を踏み出すまでの〝再生〟を描いた、音楽が繋ぐ優しさ溢れる愛と絆の感動物語となる。
作中でピアノを披露した土屋は「ピアノって大きくて持ち運べないので、撮影中も本当は練習したいんだけどできないという時に、母が鍵盤だけのちょっとだけ分厚い持ち運び(用のピアノ)を買ってくれて、車の中で弾いたりしていて」と練習していたことを明かす。実際に習ったことはなかったものの、家にはずっとピアノがあって弾いていた環境だったそうで「私自身としてピアノ弾くことがたまにはあったんですけど、役として弾くというのが初めてだったので、アニメで言うとキャラクターが歌うとキャラソンになるじゃないですか。私は、キャラクターを演じながら演奏なので、キャラ演奏的なところが難しく感じました」と振り返った。
そんな土屋に、永山は「余裕だったんじゃないですか? すごく滑らかな指でしたけど……ずるいです」と苦笑。永山もフルートを披露するシーンがあったため「僕は本番の日、夜に変な時間に寝ちゃって、2時とか3時ぐらいに起きて、そこから朝まで一生懸命指を動かしてました」と撮影前に追い込んでいたという。またギターを担当した仲村は「15歳ぐらいの頃に触って数分で才能がないなと思ってそれ以来な感じでしたけど……今までごく一部のミュージシャンの方々に対して『チャラチャラしやがって』みたいな感情を持ったことが全くなかったわけではないんですけど、これからは全ギタリストの方を尊敬しようと思うぐらい。きっと皆さん本当に努力と練習に費やした時間や、切れてしまった指先みたいなことで、あのレベルに行っているんだろうなというのを、スッゴイ低いところからすごく高いところを見上げて思い知ったような感覚でした」と改めてすごさを感じたようだった。
若松監督からは「土屋太鳳さんが弾くピアノだから、あえて美術に世界三大ピアノのうちの1つ、ドイツのピアノを用意しまして」と新たな事実も飛び出す。「舞台になってる場所が山の中腹にあるもんで、ここにピアノを持ち上げるのが大変なんですよ。350キロあるんです。太鳳さんが弾いたお借りしたピアノは700万から1,000万ぐらい。太鳳ちゃんは途中で『ねこふんじゃった』を練習してましたけど、一応1,000万ぐらいするピアノなんです」という監督に、土屋は「そうなんですね! あのピアノはすごく響いて……タダモノじゃありませんでした!」と驚く。「値段はもちろんすごいですけど、やっぱり響きがやっぱ違うんですよね。ピアノが好きだからピアノ見つけるといろんなとこで触ったりするんですけど、本物を触らせていただいてたので、伝わったらいいですね」と期待していた。
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