マクロミルは1月5日、「2022年新成人に関する調査」の結果を発表した。調査は2021年12月14日~17日、2022年成人式の参加対象となる平成13~14年生まれの男女500名(男女各250名)を対象にインターネットで行われた。
日本の未来について聞いたところ、新成人の38.2%が「明るいと思う(明るいと思う2.6%+どちらかといえば明るいと思う35.6%)」と回答。「新型コロナウイルスの終息の兆し」「日本の最先端技術の誕生や発展」などを理由に、昨年よりも6.2ポイント上昇した。
一方、「暗いと思う(暗いと思う12.0%+どちらかといえば暗いと思う49.8%)」と回答した人は61.8%。理由を聞くと、「新型コロナウイルスの長期化」「経済の悪化」「政治・政治家への不信」「少子高齢化」「地球温暖化」などが挙がった。
次に、これからの日本の政治にどの程度期待しているか尋ねたところ、「政権交代への期待」「新型コロナウイルス対策の素早さ」などを背景に、24.0%が「期待できる」(2.2%)、あるいは「どちらかといえば期待できる」(21.8%)と回答。8年ぶりに24%台に回復した。
また、国民年金制度に対する信頼度も上昇傾向に。新成人の47.4%が「国民年金制度を信頼できる」と回答し、当項目を聴取し始めた2014年以来、最高値を記録した。
次に、新成人の海外への関心について聴取した結果、近年、東京五輪開催も相まってグローバル化の波が押し寄せ、新成人の海外への関心も2019~2020年に向けて高まりを見せていたが、コロナ禍での外出自粛影響もあってか、2021年に一部項目を除いて軒並み低下。特に今年はそれが著しく、移動が伴う「海外留学」「海外で働くこと」だけでなく、「外国人と日本国内で働くこと」や「外国語習得」「仕事で英語を使う事」といった語学関連まで大きく低下した。
新成人のデジタル端末所有率については、「iPhone」(73.0%)が最多。2位は「ノートパソコン」(71.4%)が僅差で続いた。
SNSの利用率は、「LINE」(95.8%)が不動の1位に。2位「Twitter」(84.2%)、3位「Instagram」(80.0%)と続き、直近5年間は上位3つのSNSの順位に変動はないものの、「Instagram」の利用率は毎年右肩上がりで、今年になり80%まで上昇。また、4位の「TikTok」は、新型コロナ感染拡大の直前に実施した2020年調査の12.2%から、わずか2年で2.7倍となる33.0%まで急上昇となった。