既に第一報をお届けしたIntelのCES 2022における基調講演だが、やはり事前説明会で漏れていた情報がいくつかあったので、これをご紹介したい。
Core i9-12900KS(?)
Desktop向けであるが、ごく一部により性能を高めたKSシリーズプロセッサが投入されることが明らかにされた(Photo01)。かつてのCore i9-9900KSに近い位置づけと思われるが、具体的なSKUや消費電力とか価格、出荷終了などは現時点ではまだ明らかにされていない。基調講演では、実際にP-Coreが5.2GHz、E-Coreが4GHz動作している様子が示された(Photo02)。
Alder Lake vs Cezanne
先の記事でもCore i9-12900HK vs Ryzen 9 5900HXのベンチマークが色々示されていたが、基調講演ではHitmanなどでのフレームレート比較(Photo03~05)も示された。
Intel Arc関連
Alchemistのコード名を持つIntelのDG2 GPUであるが、Mobile向けには今年第1四半期に出荷されることが明らかにされた(Photo06)。既にAlienware X17(Photo07)とLenovo YOGA(Photo08)に搭載されるほか、50以上のデザインが進行中とされる(Photo09)。
このArcに絡むのがDeep Linkと呼ばれる新しい機能(Photo10)。実は先の記事のスライドでは落としたのだが、Alder LakeのプラットフォームにはDeep Linkという新しい機能が用意されているとされており(Photo11)、基調講演では実際にAlchemistを単体で使った場合と、内蔵GPUとAlchemistをDeep Linkで連動させた場合のエンコード速度の比較なども示された(Photo12)。
ただ今回はあくまでもMobile向け(DG-128?)で、Desktop向けに関しての情報は一切無いのがちょっと残念であった。まぁ競争の激しいDesktop向けよりも、まずは比較的優位があるMobile向けでシェアを確保したいということなのかもしれない。