映画『映画演劇 サクセス荘 〜侵略者Sと西荻窪の奇跡〜』(公開中)の公開記念舞台挨拶が3日に都内で行われ、和田雅成、高木俊、spi、有澤樟太郎、荒牧慶彦、定本楓馬、玉城裕規、寺山武志、唐橋充が登場した。

  • 左から唐橋充、spi、高木俊、玉城裕規、和田雅成、荒牧慶彦、有澤樟太郎、定本楓馬、寺山武志

    左から唐橋充、spi、高木俊、玉城裕規、和田雅成、荒牧慶彦、有澤樟太郎、定本楓馬、寺山武志

同作は、都会の片隅にひっそりと佇む一軒のアパート『サクセス荘』を舞台に、俳優、漫画家、占い師、料理人など個性豊かな住人の物語を描く。2019年より、2.5次元舞台などで活躍する俳優が「リハは1度だけ」「本番一発勝負」の「テレビ演劇」という新しいドラマに挑戦し、第3期まで放送。2.5分という短い時間の中で物語が繰り広げられる「mini」や4画面のマルチアングルでストーリーが視聴できる「マルチ演劇」と展開し、まさかの映画化が決定した。

映画では「S4」として佐藤流司、北園涼、橋本祥平、北村諒の4人と敵対することになるが、初参加の4人が緊張していたという話題から玉城は「流司は普通に楽屋来て普通の話ししてた」、和田は「北園涼君は緊張しすぎて足が細くなった」等と好き勝手に話す。1番緊張していたのは橋本だったというが、寺山は「でも、スタッフさん1番褒めてたよ。『橋本君が空間の使い方が1番うまいです』って、僕の目の前で褒めてました。『ずっとやってた僕は? って思ったんですけど」と会場の笑いを誘っていた。

荒牧と和田の殺陣のシーンでは、荒牧が「むちゃくちゃ緊張しましたよ。手を忘れないかよりも、相手を傷つけないかが大事でもあるので、もしマーシーの顔にでも傷つけたらやばいことになるなと思っていました」と振り返る。一方の和田は「いやいや、それは俺の方が怖い。あなたフォロワーすごいからね。叩かれる数が……」と荒牧の30万人のフォロワーを気にしている様子。荒牧は「別現場が一緒だったので、殺陣の動画を送ってもらって、合わせられたのが良かったよね」と裏側を明かした。

2人の殺陣に合わせて歌うシーンについて、spiは「もう、緊張しました。その場で呼吸で合わせられるんじゃないかなと思ってやってましたけど、本当に危なかったですからね」と苦笑。立石俊樹とのハモりもあったが「もうその場で。マカロン(立石)が歌が上手いから、『ハモってよ』と言ったら、『あ、わかった〜』みたいな感じで」と驚かせる。同じシーンにいた小西詠斗がどうしていたのかを聞かれると、spiは「詠斗は『歌うまくなりたいです!』って言ってました。『歌うまい方が仕事増えますよね』って」と小西のモノマネで周囲を沸かせた。

また、ハプニングを起こしたという有澤は「けっこうリハでアクシデントが起こっちゃったじゃない。それで1個笑いが起きちゃって、これ越えられないわと思ったら、全く別のアクシデントが来ちゃって、さすがにガッツポーズしましたね」と語る。定本が「奇跡がたくさん起きてる。必死でもうあまり覚えてない」と頷くと、荒牧は「楓馬とマーシーが戻してくれないとわちゃわちゃしてしまう」と感謝し、唐橋は「演劇人だから、なんとかしたいという気持ちが溢れてる人種ですよ。『トラブルありました、私に任せなさい』という面々でございます」と紹介した。

同作にはサプライズがあるというが、高木は「まだ何も言えないです。その話を聞いた時に『来るのか』と思いましたね。何かが。何かわからないけど」と言葉を濁しながらも心境を吐露する。「本当にびっくりして『いいの!?』と思って、何かとは言えないけど、『いいよ』みたいなのが遠くから聞こえてきて。『やるの?』『やるよ』と言って、何かは言えないですけど、僕は嬉しかった」と詳細はぼかしながらも、喜びを表していた。

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