12月5日に幕張メッセイベントホールにて、”プリパラ&キラッとプリ☆チャン&ワッチャプリマジ! Winter Live 2021”が開催。『プリティーシリーズ』恒例冬の大規模ライブイベントに。『プリパラ』『キラッとプリ☆チャン』に加え、この秋TVアニメの放送がスタートした『ワッチャプリマジ!』も初参加して、大充実の時間を作ってくれた。
今回は林 鼓子(桃山みらい役)、久保田未夢(萌黄えも役・北条そふぃ役)、厚木那奈美(青葉りんか役)、若井友希(緑川さら役・レオナ・ウェスト役)、森嶋優花(紫藤める役)、徳井青空(黒川すず役)、佐々木李子(だいあ役)、指出毬亜(輝イブ役)、山下七海(キラッCHU役・太陽ペッパー役)、大森日雅(メルパン役・月川ちり役)、田中美海(ラビリィ役・真中のん役)、斎賀みつき(ソルル役・紫京院ひびき役)、山村響(ルルナ役)、山北早紀(歩堂デヴィ役・東堂シオン役)、澁谷梓希(明日香ルゥ役・ドロシー・ウェスト役)、渡部優衣(白玉みかん役)、真田アサミ(ガァルル役)、赤﨑千夏(ファルル役)、佐藤あずさ(緑風ふわり役・ファララ・ア・ラーム役)、大地 葉(虹色にの役)、山田唯菜(幸多みちる役)、朝日奈丸佳(華園しゅうか役)、黒沢ともよ(ガァララ・ス・リープ役)、山下誠一郎(夢川ショウゴ役) 、小林竜之(三鷹アサヒ役)、土田玲央(高瀬コヨイ役)、河合健太郎(大江戸シンヤ役)、鵜澤正太郎(ウシミツ役)、飯田里穂(香田澄あまり役)、廣瀬千夏(陽比野まつり役)、鈴木杏奈(心愛れもん役)、相良茉優(甘瓜みるき役)が出演。
まずトップバッターとして登場したのは『ワッチャプリマジ!』OPテーマを担当する鈴木杏奈。シリーズを象徴するカラー・ピンクに染まった客席を前に、そのOP「Dreaming Sound」を、伸びのある力強い歌声で披露。1サビ「聴かせて」のフレーズの瞬間には耳に手を当てたりと、歌詞にリンクしたパフォーマンスで会場の温度を高めると、続いてRun Girls, Run!が、『キラッとプリ☆チャン』のOP「ルミナンスプリンセス」で登場。
横一線の並びから三角形のフォーメーションへと徐々に移り変わるシーンなどで、良好なコンビネーションもみせながらステージを大きく使いつつ、生ハモを織り交ぜた歌唱などを通じてこの3年間での成長も提示して幕開けを飾ってくれた。
OPテーマ的存在2曲の披露が終わると、出演アイドルを次々紹介するOP映像が流れ、アイドルたちのライブへ。そのトップバッターは、なんとセレパラ歌劇団(斎賀、渡部、山北、久保田、赤﨑)による「ホワット・ア・ワンダプリ・ワールド!!」。ステージ上にメンバーが点在しながら堂々たる歌唱をみせると、最後にはメインステージに揃っていっそう輝きを増すステージで、ゴージャスにショーの始まりを告げる。
曲明けには山北がセンターに残り、シオンのソロ曲「絶対生命final show女」を披露。グリーン一色の客席に向かって切れ味鋭いダンスパフォーマンスに力強い歌声、サビ前の凛としたセリフと、これぞ東堂シオンという”完全無欠”なステージをみせると、それを受けて今度は”弟子”にあたるにの(大地)のソロ「あっちゃこっちゃゲーム」。イントロ中には小ジャンプ等を織り交ぜたりとダンスのクオリティも高めつつ、テンポの速い曲を軽快かつにのらしく元気いっぱいに乗りこなしていった。
続くアサヒ(小林)・コヨイ(土田)による「マジック・アワー」は、手数の多い振付をクールなEDMに乗せてスタイリッシュにみせていく。終盤では決め台詞も交えて会場を沸かせ、背中合わせでポーズを決めて曲を締めくくると、スクリーンにグリーンの落雷が映し出され、2階ステージにさら(若井)が登場して「My Secret heArtbeats」へ。
キリッとキメた表情で切れ味鋭いダンスに力強い歌声をもって観客を魅了し、サビ頭のジャンプや間奏でのセリフなどでもハートを掴み”さら様”としてのステージを見事に締めると、すず(徳井)へとかっこよさをリレー。ラップ混じりのEDM調のソロ曲「キューティ・ブレイキン」を通じて、ユニット以上にシャープなかっこよさをみせる、ソロならではのステージを作り上げた。
●次々繰り出される、細部にまでアイドルそのものを感じるステージング
曲明けには、そのステージに感動したラビリィ(田中)を筆頭に、キラッCHU(山下七海)とメルパン(大森)も含めゴーゴー!マスコッツがステージに登場。「おやくそくセンセーション」で三角形の布陣から縦一列へとうまくフォーメーションを変えたりと魅せつつ、パフォーマンスのなかにキャラクターとしての個性をうまくにじませた、かわいさ満点のステージをみせてくれた。
続くトリコロール(斎賀、赤﨑、佐藤)も、同じく3人のコンビネーションの良さをみせる。”プリパイレーツ”に乗った3人のライブ映像を背負いつつ、美麗なハーモニーを響かせた荘厳なステージを展開すると、アナザーだいあ(佐々木)が登場しての「フレンドパスワード~Another World~」へ。デジタルポップにアレンジされたこのバージョンならではの弾む歌声を乗せつつ、原曲を意識したバレエ風の優雅なステップをうまく両立させて、会場中のファンとつながっていった。
その余韻残るなか、ブランニュー☆ガールズ(林、厚木、森嶋)が登場してミドルナンバー「Brand New Girls」を披露。ここではアーティストとして登場した冒頭とは違いキャラクターとしてのステージに専心。なかでも1サビ前の林ソロ中にわちゃわちゃと飛び出してきたり、英語をネイティブ風に発音したりとめるとしての姿が非常に明確に感じられた森嶋が、とりわけ印象に残った。
同じくデジタル調ながらも、スローなナンバー「プラネタリウムの殻」で登場したのはイヴ(指出)。スポットライトに当たって微笑んだ表情が浮かび上がると、曲全体のテンポ感にに合う麗しさを持ちながらもビートに合わせて細かく跳ねる場面も交えて、イヴとして完璧なステージをみせていく。
それに続いては、ステージ下の扉から登場したガァルル(真田)による「0-week-old」。ガァルルならではのドール感もあるパフォーマンスを真っ赤なペンライトの輝きに染まった客席が支え、それを受けて多幸感あふれる表情をみせていく――そんな喜びに満ちあふれた1曲に続いては、みかん(渡部)のソロ曲「ピュアリ☆スマイリィ」。序盤はステージの階段上でエンジェルスマイルとともに元気いっぱいに披露。その点でみかんらしさを表しつつ、この曲ならではの温かさや優しさも歌声に込めて表現してくれた。
それに続いて、2階ステージに登場したしゅうか(朝日奈)が「メイクマニー・メイクドリーム」を披露。ガァララも出演するこの日だからこそ、友情の大事さを込めた間奏のセリフも普段以上にぐっとくるものに。また、間奏では余裕たっぷりに手を振りながら階段を降りるなど、堂々たるパフォーマンスで客席のペンライトを一気に白から黄金色へと塗り替えると、みちる(山田)による「GOスト♭コースター」へ。
元々クールかつ美しさの映えるこの曲、この日の歌声でもダンスでもその要素を大事にしつつ、にわかにオトナ感さえ漂うステージで観客を魅了していく。そんなステージから「おばけに呼ばれて来ちゃった!」と出番をつなげたのが、おしゃまトリックス(山北、澁谷)だ。息ピッタリかつ一つひとつの動きのクオリティ高く、「いたずらカーニバル!!」を通じて会場全体に楽しさを振りまいてくれた。
プリティーシリーズのライブ恒例、畳み掛けるようなメドレーでの楽曲披露はここで一服。溺愛するマスコット・シルクちゃんを探しにりんか(厚木)が先陣を切る形でブランニュー☆ガールズがステージに登場し、ライブグッズ紹介を挟んでイベントは後半戦へと向かう。