年末にボーナスが支給され、気持ちも懐もホクホク。しかし、収束の目処が立たないコロナ禍の現在、ボーナスの使い方はこれまでと多少変わっているのではないでしょうか?そこで今回はマイナビニュース会員501名に「2021年冬ボーナス」についてアンケート。例年と変わらず支給されたのか、どのような使い道を予定しているのか聞いてみました。
Q.あなたの会社にボーナス制度はありますか?
・はい……87.2%
・いいえ……12.8%
自身が勤務している会社にボーナス制度があるか尋ねたところ、87.2%が「ある」と答えました。しかし、業績によってはボーナスが出ない会社もあるようです。そこで、依然として新型コロナの流行が続く2021年冬期、ボーナスが支給されたか尋ねてみました。
Q.2021年冬のボーナスは出ましたか?
・はい……85.6%
・いいえ……12.6%
・元々冬はボーナスがない……1.8%
2021年冬期のボーナスが出たと回答した人は85.6%。こちらも9割近くとほとんどが支給されたと答えています。「ボーナスが出なかった」という回答は12.6%、「もともと冬のボーナスは支給されない」という回答は1.8%でした。
Q.2021年冬のボーナスは何に使いましたか?もしくは使う予定ですか?
1位 預貯金……50.8%
2位 生活費の補填……27.0%
3位 趣味・娯楽費……22.2%
4位 金融商品の購入(投資・資産運用など)……17.4%
5位 レジャー費……14.4%
6位 外食費……14.2%
7位 税金の支払い……12.6%
7位 ローンや借金の返済……12.6%
9位 衣料品・装飾品の購入……11.5%
10位 日用品費……11.2%
2021年の冬ボーナスは何に使ったか(使う予定であるか)尋ねたところ、約半数が「預貯金」と答えました。4位には「金融商品の購入(投資・資産運用など)」という回答もあり、ボーナスは貯蓄したり運用するなどして、資産形成するために使いたいという人が多いようです。
Q.具体的に、どのようなことに使う予定ですか?
ボーナスの使い道としては、1位は預貯金、2位は生活費の補填、3位は趣味・娯楽費という結果に。具体的にどのような使い方をするのか、その理由についてなども聞いてみました。
預貯金や資産運用
「いつ何がおこるかわからないので、もしもの時にそなえて貯金しておく」(男性/42歳/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
「老後の資金」(女性/38歳/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
「将来のために投資する」(男性/38歳/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
「とりあえず預貯金に回してそこから外貨に換える予定」(女性/34歳/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
最も多い回答は「預貯金」で、その理由としては「老後に備えるため」「もしもの時のため」という回答が目立ちました。ボーナス全額を貯蓄に回す人もいれば、旅行や生活費補填に使ったあと余った分を貯めるなど貯蓄のスタイルもさまざまですが、合わせるとおよそ半数はボーナスを預貯金しているようです。貯蓄だけにとどまらず、将来のことを考えて資産運用する人も2割近くいました。
生活費の補填
「生活費の補填が中心になる」(男性/46歳/その他・専業主婦等/会社員・公務員)
「特別に何かへ使うことはない。経済的に余裕がないので。普段の食費や日用品費などに使って余れば預金する。無駄使いは一切しない」(男性/46歳/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
「子どものクリスマスプレゼントや生活費などに使うと思う」(女性/38歳/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
節約を心掛けているつもりでも、何かと出費がかさみ、赤字になってしまうことも珍しいことではありません。特に12月はクリスマスプレゼントや年末年始、実家への帰省など、出ていくお金も多いですよね。ボーナスはそんな出費続きの年末年始を補ってくれる強い味方と言えます。
まとまった金額の支払いなど
「固定資産税の支払い」(男性/44歳/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
「住宅ローンなどの返済に消える」(男性/49歳/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
「車検の費用やローン」(男性/35歳/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
「大学生が2名おり、教育資金として使用予定」(男性/48歳/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
「クレジットの返済」(男性/42歳/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
日々の生活費の補填にあてるだけでなく、まとまった額の支払いに使いたいという回答も多くなっています。住宅ローンのボーナス払いやクレジット・キャッシングの返済に充てたいという人も。マイホームやマイカーを持っている人は、来年の固定資産税や自動車税納付のための額を確保しておきたいもの。車検や子どもの受験を控えている家庭も、車検代や塾代などまとまったお金を用意することも必要となりますね。
旅行や食事に使う
「GoToトラベルを使って沖縄旅行にいく」(男性/41歳/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
「母親を日帰り温泉旅行に連れて行きたい」(女性/45歳/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
「普段は食べないような高級な食材を食べる」(男性/41歳/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
「自分のキャリアアップのためのセミナー代や、少し贅沢をするための外食費に当てる」(男性/37歳/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
「コロナで旅行に行けないから、テイクアウトや外食を贅沢する」(女性/43歳/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
新型コロナの流行でレジャーを楽しめなかった人の中には、旅行をしたいという声も多くなっています。外出や遊びを控えていたのだから、せめて食事だけでも贅沢したいという声もちらほら。「高級すし」「高級食材をお取り寄せ」を考えているという人もいました。
欲しかったものを買う
「普段購入を控えてる高めの日用品をたくさん購入する予定」(男性/48歳/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
「エステのチケット代」(女性/49歳/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
「英語学習に使いたいと思っている」(男性/38歳/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
「電動自転車の購入」(男性/33歳/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
「コロナ禍で我慢していたので、ゲームに使いたい」(男性/45歳/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
「洋服など買い物できなかった分を買いたいと思ってます」(男性/43歳/建築・土木関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
「釣り具と家電の購入」(男性/49歳/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
1年間頑張った自身へのご褒美として、欲しかったものを買いたいという人も。ずっと欲しかったものを手に入れた時のうれしさはひとしお。働く上でのモチベーションにもなりますよね。
まとめ
2021年冬のボーナスで圧倒的に多かったのは「預貯金」でした。
新型コロナの流行で、これまでの当たり前だった日常がひっくり返り、予想だにしていないことが次から次へとおこった2020年~2021年。その影響で給与減やボーナスがカットされたという声を聞くことも多かったのではないでしょうか。ニュースではコロナ破たんやリストラといった報道も多くありました。今後も何がおきるかわからないという危機感が、余計に貯蓄へと気持ちを駆り立てたのかもしれません。
生活費の補填やまとまった額の支払いに充てる人も多いですが、目立ったのは「旅行」でした。コロナの影響でなかなか会うことが叶わなかった友達に会いに行きたいと考えている人や、海外渡航が実現した時のために旅行費用を貯めている人もいました。1月末からGoToトラベルの再開を心待ちにしている人も多そうですね。
調査時期:12月15日
調査対象:50代までのマイナビニュース会員
調査数:501名
調査方法:インターネットログイン式アンケート