3人組ロックユニット・Awesome City Club(オーサムシティークラブ)が28日、東京国際フォーラムで行われた『第72回NHK紅白歌合戦』(12月31日19:30~23:45 ※中断ニュースあり)のリハーサルに参加し、報道陣の取材に応じた。

  • Awesome City Club

ボーカルのPORIN(ポリン)、ボーカルとギターのatagi、ギターのモリシーで構成された同ユニットは2013年に結成され、今年紅白に初出場を果たす。紅白初出場歌手の会見では、PORINが涙ながらに出場する喜びを語っていたが、「母親が見てくれたようで喜んでくれた。『泣きそうになったよ』って。ファンの方からも『応援してきてよかった』という言葉をもらってうれしかった」と反響を明かした。

披露する楽曲は「勿忘(わすれな)」。菅田将暉と有村架純がダブル主演を務めた映画『花束みたいな恋をした』のインスパイアソングで、サブスクリプションなどを中心に大ヒット。今年を代表する曲とされ、紅白初出場の切符を掴んだ。本番は国際フォーラムではなく、スタジオで歌唱するという。PORINは「特別な演出をしてくださるそうです。最新技術とAwesome City Clubならではのコラボになる」と予告した。

紅白についてPORINは「ミュージシャンにとって特別な場所で、憧れ」とし、「憧れの場所なので気合が入っている。次に繋がるパフォーマンスができれば。バンドとしての集大成を見せたい」とコメント。続くatagiは「3人編成のバンドで男女ツインボーカルは珍しい。新しい音楽に触れるきっかけになったらうれしいです」と話した。

今年を表す漢字は「花」で、atagiが「いままでミュージシャンとしてまいてきた種がキレイに花開いた年だった。ライブ本数を上回るくらいテレビ出演が多かったけど、いままでになかったこと。花のような1年だった」と充実感をにじませると、PORINも「私も花だな。『花束みたいな恋をした』があったからこそたくさんの方に聞いてもらえた」と同意。一方、モリシーは「花」ではなく「勉強不足ですが最初『勿忘』が読めなかった。なので『勿』。忘れられない漢字になった」と照れながら話した。

今年の『紅白歌合戦』は2年ぶりに有観客で開催。例年会場としてきたNHKホールが改修中のため、東京国際フォーラムでの開催となる。今年のテーマは「Colorful~カラフル~」。司会は、俳優の大泉洋、女優の川口春奈、同局の和久田麻由子アナウンサーが務める。なお、川口は紅白初司会、大泉は昨年、白組司会を務めており、2回目となる。

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