アクサ生命保険は、全国の20歳~69歳の男女を対象に、『金融リテラシーと健康リテラシーに関する意識調査2021』をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルを集計した結果をまとめ、12月27日に発表した。11月10日~11月12日の期間、ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする全国の20歳~69歳の男女1000名を対象に、インターネット調査を行った。

  • 人生100年時代を楽しむために必要だと思うリテラシー

人生100年時代を楽しむために必要だと思うリテラシーを尋ねたところ、「健康リテラシー」(51.6%)が1位、「金融リテラシー」(50.0%)が僅差で2位となった。次いで、3位「情報リテラシー」(41.5%)、4位「ITリテラシー」(36.4%)、5位「家事リテラシー」(35.1%)という結果に。

男女別にみると、女性では「健康リテラシー」が58.4%、「家事リテラシー」が40.4%、「介護リテラシー」が38.0%と男性(順に44.8%、29.8%、23.0%)と比べて10ポイント以上高くなった。

年代別にみると、60代では「健康リテラシー」(66.5%)や「金融リテラシー」(55.0%)、「家事リテラシー」(42.5%)、「介護リテラシー」(39.5%)が他の年代と比べて高い傾向に。60代となりシニアライフが身近となる過程で、欠かせないと考えるリテラシーが増え、健康や金融、家事、介護に関する知識や能力の重要性を実感する人が多いようとのこと。

  • どこでマネー教育を受けたか(複数回答形式)

そこで、マネー教育を受けたことがあるか、受けたことがある人はどこで受けたか聞いたところ、「学校や勤務先以外のセミナー・講座」が6.4%、「勤務先」が5.3%、「家庭」が3.4%、「学校」が3.1%、「その他」が0.7%となり、『受けたことがある』という人は15.4%だった。

一方「受けたことはない」は84.6%となり、大多数の人は、金融リテラシーを高めるきっかけの一つとなるマネー教育を受けた経験がなかった。

年代別にみると、20代では「学校」(10.5%)が最も高く、マネー教育を受けたことがある人の割合は21.5%と、他の年代と比べて高くなった。2022年4月からは高校の家庭科の授業でマネー教育が行われるように。今後、マネー教育を受けたことがあるという人は、若い世代から増えていくのではないかと考察している。

  • 自身がマネー教育を受けたかった時期と子どもがマネー教育を受け始めるべきだと思う時期(各単一回答形式)

次に、自身がマネー教育を受けたかった時期と子どもがマネー教育を受け始めるべきだと思う時期を尋ねると、自身がマネー教育を受けたかった時期では、「小学校入学前から」が5.2%、「小学生から」が24.5%、「中学生から」が17.8%、「高校生から」が17.2%となり、『高校生以下の時期』(64.7%)が半数以上を占めた。

他方、子どもがマネー教育を受け始めるべきだと思う時期では、「小学校入学前から」が6.8%、「小学生から」が30.0%、「中学生から」が22.0%となり、『中学生以下の時期』(58.8%)が半数以上を占めた。子どものマネー教育は、自分が受けたかったと思う時期より早めに開始したほうがいいと考える大人が多いようだ。