有村架純が主演を務める映画『前科者』(2022年1月28日公開)のSPトーク&場面写真が28日、公開された。

  • 左から森田剛、有村架純

    左から森田剛、有村架純

同作は原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名漫画の実写化作。コンビニでアルバイトをしながら保護司という仕事に就く真っ直ぐな主人公・阿川佳代(有村)が、罪を犯した「前科者」達の更生・社会復帰を目指し、彼/彼女らと向き合い奮闘していく。

今回公開されたのは有村、森田剛、岸善幸監督のスペシャル座談会で、映画コメンテーターのLiLiCoが3人の本音を引き出す。「生き方や考え方を変えてくれる映画が好きで『前科者』から体のすべてのパーツで何かを感じた」という。映画の中での森田の変わり様にとても驚いたLiLiCoが「今日のエロフェロモンを(撮影現場では)どこに置いたんですか?」と森田に思わず尋ねる場面も。完成した作品については「脚本を読んだ時の方がすごく苦しかったです。演じている時も(森田演じる)工藤誠のことを思って、ひたむきに泣いたり笑ったり怒ったり、人のために自分の心が動かされていく日々でしたが、完成した映画を観た時に希望を感じる作品になっていて、びっくりしました」(有村)、「涙が出ました。悲しいという気持ちよりも浄化される涙で、観終わった後、すっきりしました」(森田)と感想を述べた。

初共演の印象については、有村は「初めて(森田の)目を見た時に「なんて優しい目をしているんだろう」と思って。それだけでいい人なんだろうなって、全部分かっちゃうくらい」、森田は「公園のシーンで、カメラチェンジの時に僕はその場から動きたくなかったんです。先生(=有村)を見たら、先生も動かないで(一緒に)ずっといてくれて、嬉しくなっちゃったんですよね」と明かす。

さらに、本作のストーリーを紹介する特別映像と、キャラクターを紹介する特別映像も完成し、演じた役について、有村架純や森田剛、磯村勇斗がインタビューに答える。磯村は「(阿川)佳代との過去を押し殺して大人になってきたので、怒りとか苦しみとか憎しみとか複雑な気持ちを背負いながら、それを感情として出すのではなく、ずっと心の中で押し殺しながら、加害者を捕まえることにまっすぐ進んでいく」と自身の役を紹介した。

公開された場面写真は7点で、主人公の阿川と更生し便利屋を営む斉藤みどり(石橋静河)や、半年前から担当している殺人犯の工藤誠(森田剛)との交流の場面、刑事の滝本真司(磯村勇斗)と鈴木充(マキタスポーツ)が行う殺人事件の捜査の様子も。

最後の定期報告の日、約束の時間になっても現れない工藤を心配する阿川の前に、中学校の同級生だった刑事の滝本が現れ突然の再会、工藤のために奔走する阿川など、気になる場面となっている。

(C) 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会