キヤノンは12月27日、米国国立標準技術研究所(NIST、National Institute of Standards and Technology)が主催する顔認証ベンチマークテストにおいて、日本1位・世界トップクラスの精度を達成したと発表した。

キヤノンが参加したのは、最大1,200万人の大規模データを用いて認証精度を評価するFRVT(Face Recognition Vendor Test)で、顔認証技術を評価するための指標として用いられつつあるというNISTのベンチマークテストの1つ。ベンチマークテストのうち、本人の画像1枚とその他の画像を照合する「1:N照合」において、入国審査書類用の顔画像を使うテスト「Visa Border」カテゴリー、安価なカメラで撮影された画像を用いる「Mugshot Webcam」カテゴリーにおいて高い順位を記録している。

1:N照合/Investigation 日本での順位 世界での順位
Visa Border 1位 4位
Mugshot Webcam 1位 2位
Visa Kiosk 1位 6位
Mugshot Profile 1位 11位

キヤノンは顔認証技術での好成績獲得に寄せて、「キヤノンは、プライバシーに十分配慮をした上で、今後も日本国内で開発した独自のAI技術を駆使した顔認証技術を提供していきます。また、デジタルカメラやネットワークカメラと顔認証技術を組み合わせた映像解析ソリューションによって、さまざまな業務におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援していきます」と述べている。