12月27日にWOWOWライブで放送する『エキサイトマッチ~世界プロボクシング 2021年総集編』(22:00~)の収録が26日、都内のスタジオで行われ、プロボクサーの井上尚弥選手が報道陣の取材に応じた。
WOWOW開局以来、世界最高峰のボクシングを充実の解説・実況陣とともに紹介し続けている『エキサイトマッチ~世界プロボクシング』。そのスペシャル版となる同番組は、『エキサイトマッチ』が今年放送した試合の中から豪華解説と充実の実況陣と共にランキング形式で2021年を振り返る。
同番組に解説の長谷川穂積とともに出演したWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥。収録後には報道陣の取材に応じ、今年1年を「とりあえず2試合できたのはすごく良かったのかなと。試合ができない選手もいますし、世界戦2試合できたのは自分としては良かったです。内容的には満足しています」と1戦で終わった昨年よりは充実した様子で、「一試合一試合自分の中でラスベガスと2年ぶりに日本での試合ということで考えながらやりました。やりたいことはやれました」と満足げ。来年の抱負として「とりあえず3試合はこなしたいです」と意気込み、目標でもある4団体統一には「気にはなりますけど試合が組めなければ別を考えますし、特にこだわりはありません。そこまでこだわらなくても他に選択肢はあるので良いのかなと思っています」と話した。
井上は現在バンタム級を主戦場にしているが、「適正階級で戦うのが自分にとっては一番良いこと。自分もライトフライから少しずつ上っていますが、慎重に行かないといけないです。(バンタムに)敵がいないから上げろと言う人がいますが、上げるのはそう簡単ではありません」と階級転向には慎重な姿勢も、スーパーバンタム級の転向を視野に入れているそうで、「どうですかね。早くて2022年後半になってもいいのかな? とは思っていますし、そればかりはタイミングもあるのでちょっと分からないです。行きますとは断言できない。本当にタイミングですよ」と言葉を濁していた。
また、ライバルとも言われているWBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロについても言及。「カシメロに関してはもう良いじゃないですか。話すこともないですし。決まればやりますし、それぐらいなので、もう止めましょう(笑)」と報道陣の質問に苦笑いで「カシメロ自体に興味はないです。ただ、4団体を統一するのに必要なベルト。干せばいいんですよ、試合をさせずに。カシメロ自身が嫌なことだと思うので、それで良いと思います」とポール・バトラーとの指名試合を中止したカシメロには興味がなくなったという。