NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、弁護士の卵・片桐春彦を演じている俳優の風間俊介が、本作への出演について語った。
“朝ドラ”第105作となる本作は、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母・安子(上白石萌音)、母・るい(深津絵里)、娘・ひなた(川栄李奈)の3世代のヒロインが、戦前から戦後、そして令和まで物語を紡いでいく100年のファミリーストーリー。12月23日から2代目ヒロイン・深津の大阪編が始まった。風間が演じるのは、弁護士の卵・片桐春彦で、るいが働いているクリーニング店に時々来るお客さんだ。
2012年度後期の『純と愛』以来、9年ぶりの朝ドラ出演となる風間。「僕の中で“朝ドラ”というのは、多くの方に見ていただいていろいろなお声をいただいたすごく大事な作品です。なんていうか、ターニングポイントというか、分岐点となった作品に再び戻ってくることができてすごく幸せだなと思いました」と喜ぶ。
本作については、「親子3世代の流れをドラマで見ることができるって、なかなかありませんよね。物語ってやっぱり、主人公は『主人公』で、その周りをとりまく人たちは、その主人公の『周囲の人たち』……つまり『主人公』と『周囲の人たち』という見方がよくあることだと思います。でも、この作品では、安子もヒロインであり、るいもヒロインであり、最後にひなたの物語になった時に、すでに(視聴者は)安子とるいに思い入れがある上でひなたを見る。だから、ひなたの物語が最初から楽しみなわけです。ヒロインが入れ替わっていく。だから、るいにはるいの気持ちがあるんですけど、見ている人たちは『るいの言うこともわかるんだけど、安子には安子の事情があって…』っていう気持ちになると思うんです。例えば、母娘でどこか少し意見が違っている人たちがこのドラマに触れる機会があったときに、もしかしたら母には母のつらさがあったのかなぁと思ってくださる方もいらっしゃるのかなと思っています」と、3世代を描く物語ならではの見方があると話した。
また、初代ヒロインの上白石について「上白石萌音さんは、“朝ドラ”のヒロインをやるべくして女優として生きている存在だと思っているので、『満を持して感』が僕にはあります。初めて萌音ちゃんに会った瞬間から、この子は“朝ドラ”のヒロインをやるべきだ! という子だったので。すこやかさのなかに、臨機応変なしなやかさみたいなものを持っています。まっすぐなんだけど、ちゃんとしなることができる」と述べ、2代目ヒロインの深津についても「深津絵里さんは、ほとんどの人がそうだと思うんですが、僕も大好きな女優さんなので、気持ちがはしゃいでしまっていますよね。撮影で深津さん演じるるいが僕のところにかけよってくれるシーンがあるんですが、そのときのるいは、これ以上ない!と思うぐらいかわいかったです(笑)」と語った。
さらに、視聴者に向けて「世代を超えたこの物語は、親には親の物語があり、祖父母には祖父母の物語があるということを目の当たりにできるドラマです。そして、自分もいずれ、親になり祖父母になっていく。子どもがいなかったとしても次の世代になっていきますよね。子どもがおじいちゃんおばあちゃんを見たときに、『この人にも子ども時代があったんだな』と思って、その子どもも、きっと、歳を重ねるとまた『この人にも子ども時代があったんだな』と思われる。この繰り返しだと思うんです。その尊さといったものを感じることができるので、それが最高にたまらない気持ちになると思うんです。きっと、いとおしさみたいなものがあるはずです。そんなところを見ていただけるとうれしいです」と本作の魅力をアピールした。
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