リクルートは12月22日、「求職者の動向・意識調査 2021」の結果を発表した。調査は10月11日〜15日、最近1年間に仕事探し経験のある新卒以外の15〜69歳の男女を対象にインターネットで行われ、1万4,991名(男性5,973名、女性9,018名)の有効回答を得た。

  • 利用した求人情報源

    利用した求人情報源

調査によると、「仕事は決まらなかったが仕事探しを終了した」人は14.7%。仕事が決まらなかった理由を聞いたところ、「仕事を探したが、応募したい仕事を見つけられなかった」(38.8%)が最も多く、次いで「仕事を探す時間がなかった」(19.3%)、「応募したい仕事はあったが、応募に踏み切らなかった」(19.2%)と続いた。

利用した求人情報源については、「求人情報サイト(携帯・スマホ)」(44.5%)、「ハローワーク」(33.8%)、「求人情報サイト(パソコン)」(32.2%)が上位に。正社員では「求人企業のホームページ」(19.8%)を利用した人も2割近く見受けられた。

  • 当時の仕事の満足度

    当時の仕事の満足度

続いて、仕事探し当時の就業実態について調査を行った。その結果、仕事探し当時の週あたりの勤務日数は、契約社員、派遣社員、正社員では「5日」が7割以上、アルバイト・パートでは「5日」が約4割、「4日」「3日」がそれぞれ2割前後だった。また、勤務時間については、契約社員、派遣社員、正社員では「8〜9時間未満」が5割超、アルバイト・パートでは「8〜9時間未満」は約2割、「4〜6時間未満」が約3割。

当時の仕事の満足度を尋ねると、「休日」について満足していた人は全体の61.9%、「通勤時間」については58.5%、「総合的に」満足していた人は39.8%だった。

  • 仕事を探した時の重視点(絶対条件)

    仕事を探した時の重視点(絶対条件)

一方、探した仕事の就業形態は、当時アルバイト・パートだった人の84.2%が「アルバイト・パート」を、当時正社員だった人の93.5%が「正社員」を希望。無職・計では75.7%が「アルバイト・パート」を希望していたことが明らかに。また、職種については、「事務」(34.5%)、「販売・サービス」(19.7%)、「理美容・医療」(12.3%)が上位に並んだ。

探した仕事の勤務日数は、「5日」を希望した人が多く、契約社員、派遣社員、正社員の7割前後、アルバイト・パートの約4割が「5日」を希望。勤務時間については、契約社員、派遣社員、正社員では「8〜9時間未満」が半数を超え、アルバイト・パートでは「4〜6時間未満」が31.0%、「8〜9時間未満」が26.1%という結果に。さらに、仕事を探した時の重視点(絶対条件)を教えてもらったところ、「勤務日数(休日、休暇)」「勤務地」「勤務時間帯」「勤務時間数」などが上位にあがった。

最後に、仕事を探した時の困ったことを教えてもらったところ、「希望に合う求人が少ない」(32.8%)、「自分にどのような仕事が合うのかわからない」(30.8%)、「年齢による制限で仕事が限られる」(27.0%)が上位に。加えて、専業主婦(夫)では「育児や介護と両立できる仕事が限られる」(30.2%)も3割程度見受けられた。