メモアプリのフォルダを確認していると、「すべてのiCloud」や「メモ」、「最近削除した項目」と並んで「読み込まれたメモ」という名前が目に入ります。文字どおり読み込まれたのだろうということはわかりますが、それがどこからなのか、どうやってなのか気になりますよね。

その「読み込まれたメモ」とは、ほかのアプリで作成された文書をインポートする形で作成されたメモを指します。基本的にはMac版メモアプリのための機能で、テキストファイル(拡張子「.txt」)やリッチテキストファイル(拡張子「.rtf」または「.rtfd」)、HTMLファイル(拡張子「.html」)をそのままメモアプリに取り込みます。

それらファイルを取り込むメリットは、体裁を大きく崩すことなく文書の内容をメモ化できることにあります。書式付きテキストをメモアプリへコピー&ペーストすると、文字の大きさや色、画像の位置が原型を留めなくなることがありますが、「メモへ取り込む」ことでメモアプリが対応する範囲内で体裁を維持できます。

対象文書がフォルダに保存されている場合は、「読み込み時にフォルダ構造を保持」を選ぶことで、フォルダ構造を保てます。複数の文書が保存されているフォルダごとメモ化するときに使うなど、一括作業するときに利用します。

ただし、iPhoneの場合テキストファイルやリッチテキストファイル、HTMLファイルには対応せず、サードパーティー製アプリの「Evernote」から書き出したファイル (拡張子「.enex」) を読み込むことしかできません。Evernoteを常用している人以外には縁がなく、「メモを取り込む」機能は事実上Mac版メモアプリで読み込みiCloud経由で同期してiPhoneで利用するための機能といえるでしょう。

  • メモアプリの「読み込まれたメモ」とは