東京都は12月24日、2021年「中小企業の賃金事情」調査の結果を発表した。調査時点は2021年7月31日現在、調査対象は都内中小企業(従業員数10~299人)、有効回答は852社。

平均賃金38万226円

  • 全常用労働者の平均賃金(出典:東京都Webサイト)

2021年7月の全常用労働者(直接雇用される労働者のうち、嘱託・再雇用、臨時工、パートタイマー・アルバイト、病欠者、休職者を除く全従業員)の平均賃金は、所定時間内賃金が34万9,759円、所定時間外賃金が3万467円となり、合計で38万226円(平均年齢42.3歳、平均勤続年数10.6年)となった。また、2020年の全常用労働者の年間給与支払額(所定時間外賃金、賞与等を含む)の平均額は517万8,563円だった。

規模別にみると、「100~299人」規模の企業が所定時間内賃金(36万870円)、所定時間外賃金(3万4,835円)、年間給与支払額(553万433円)のいずれも最も高かった。

過去1年間(2020年7月~2021年6月)の賞与を支給した企業の平均金額は、2020年冬ボーナスが41万4,720円、2021年夏ボーナスが40万7,802円、その他賞与が8万2,737円で、合計は90万5,259円となった。

月間(2021年7月)所定外実労働時間は男性12時間38分、女性7時間12分。産業別にみると、男性で最も少ないのは「教育、学習支援業(学校教育を除く)」の5時間14分、最も多いのは「運輸業、郵便業」の22時間15分。女性で最も少ないのは「教育、学習支援業」の2時間32分、最も多いのは「金融業、保険業」の12時間57分となった。

最近1年間における年次有給休暇の新規付与日数は16.6日、利用日数は年間9.7日、利用率は58.4%。利用率を産業別にみると、最も高いのは「金融業、保険業」の67.6%、最も低いのは「生活関連サービス業、娯楽業」の44.7%となった。