年末年始にかけて牛乳の大量廃棄が懸念されているというニュースが話題になっています。使いたい! と思いつつも、牛乳を飲む習慣がなく1リットルのパックを買っても余らせてしまうという方も多いのではないでしょうか。我が家は子どもがいるから常備しているものの、昔は牛乳の購入頻度は低めでした。

飲むだけでなく、お菓子作りをすればたくさん牛乳を使えるかもしれませんが、いざ作るとなると材料を揃えたり洗い物が増えたりと、なにかと面倒なんですよね。

そんな中、明治17年(1884年)創業の老舗、東京・神田淡路町にある近江屋洋菓子店(@omiyayogashiten)さんが、このニュースを受けて投稿したツイートが大きな話題を呼んでいます。

年末年始にかけて牛乳の大量廃棄の可能性のニュースをうけて、
お菓子作りには欠かせない牛乳を作ってくれる酪農家さんたちのお力に少しでも慣れればと思いプリンのレシピを公開します

《プリン》
牛乳1リットル
卵5個
卵黄5個
グラニュー糖 300
バニラ5cc(@omiyayogashitenより引用)

  • (@omiyayogashitenより引用)

老舗の洋菓子店さんが、なんと牛乳を丸々1リットル使って作るプリンのレシピを公開! しかも作り方はたったの5工程。材料も牛乳、卵、グラニュー糖、バニラエッセンスのみなので、家にあるもので簡単に作れそう。作り方も見てみましょう。

《作り方》
(0)材料は室温に戻しておきましょう
(1)牛乳と砂糖を合わせて70℃程度まで加熱する
(2)卵と卵黄を入れてまぜます
(3)濾してバニラエッセンスを加えます
(4)耐熱容器に入れてバットなどに並べて60℃程度のお湯をバットに三分の一いれます
(5)150℃のオーブンで1時間程度加熱し固まったら完成です!(@omiyayogashitenより引用)

※(3)の際にダマになってもOKです
※(5)の際にアルミホイルなどで蓋をすると綺麗に仕上がります
※火傷にお気を付けください
※牛乳を多く使いたいため生クリームをなくして牛乳を増やしていますので実際に販売しているものとは違います、ご了承下さい

この機会におうちでプリンを作ってみませんか(@omiyayogashitenより引用)

このツイートに多くのいいね、リツイートが寄せられ、「試してみよう! 酪農家さん救済の心遣いに感動です。」「今こそプリンを作るとき!! 張り切ります!!」「ありがとうございます。年末年始のお休みで挑戦します!」といった声が続々。また、「老舗で美味しい近江屋洋菓子店さん。近江屋洋菓子店さんに教えていただけてとても嬉しいです」「私が通っていた小学校の近くにあった老舗のケーキ屋さんがプリンレシピを公開してるよ。」とお店のファンの方からのコメントも。近江屋洋菓子店さんが、長年愛されているお店ということがわかりますね。

老舗洋菓子店が公開したレシピ。どのような想いでつくられたのでしょうか。このツイートを投稿した近江屋洋菓子店さんにお話を伺ってみました。

――今回投稿されたプリンのレシピについて、大きな反響が寄せられておりますね。

弊社自身、大きなご反響に驚きを隠せていません。SNSを通じて賛同してくれる方、拡散してくれる方、皆様の酪農家の方を助けたいという気持ちが見えて温かい気持ちになれました。

――こちらのプリンはお店で販売されているものとは異なるとのことですが、今回のツイートのためのオリジナルレシピでしょうか?

今回のツイートのためのオリジナルレシピになります。弊社で販売されているものはさらに生クリームが入っています。牛乳を少しでも多く使えればと思い生クリームを除いたレシピにさせていただきました。

――材料も作り方もシンプルなレシピですが、近江屋洋菓子店さんならではのポイントを教えていただけますでしょうか。

プリンに関わらず弊社のお菓子はシンプルに作らさせて戴きております。お菓子を食べたいなっと思った際に1番最初に思い浮かぶ、シンプルで毎日食べても飽きがこない王道のお菓子を目指しています。だからこそ原材料にこだわる必要があり、その原材料を作って下さっている酪農家さんが困っているのが見過ごせませんでした。


なお、作り方でわからない部分があるかも? という方は、近江屋洋菓子店さんがYouTubeで公開した動画を見ても良いかもしれません。

また、この投稿のスレッドでは、フレンチトーストやホットチョコレートの作り方、さらに余った卵白の使い道も紹介しています。どれも簡単なので全部作ってみたい!

家族団欒の機会も多くなる年末年始。1リットルの牛乳を使ってプリンを大量生産しても、食べてくれる人がいるから余る心配はなさそう。お休みを利用して、ゆっくりお菓子づくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。