デジタルコンテンツ事業を手がける一旗によりデザインされた近鉄のラッピング車両「斎宮×近鉄 壇蜜斎王トレイン」が12月21日から運行開始した。アフターコロナにおける「斎宮」への観光誘客をめざす「神宮ゲートウェイ」プロジェクトの一環で企画された。

  • 「斎宮×近鉄 壇蜜斎王トレイン」デザインイメージ

ラッピング車両「斎宮×近鉄 壇蜜斎王トレイン」では、11月に実施した「国史跡斎宮跡 平安絵巻プロジェクションマッピング 2021」のメインビジュアルを再構成し、斎宮跡にある「さいくう平安の杜」に復元された正殿や、神に仕えた皇女「斎王」の姿を車両外観に描いている。

「斎王」役には、タレントの壇蜜さんを起用した。壇蜜さんの本名(旧姓)でもある「齋藤」は、斎王に仕える斎宮寮の長官「斎宮頭」が始まりであるといわれることや、斎王のイメージに合致することが理由だという。

  • 十二単を着て「斎王」役に扮した壇蜜さん

斎宮は、飛鳥時代から鎌倉時代末まで660年以上にわたり、天皇に代わって伊勢神宮に仕えた未婚の皇女「斎王」の宮殿と寮があった場所。現在の三重県明和町にあたる。

「斎宮×近鉄 壇蜜斎王トレイン」の運行区間は、近鉄名古屋線・山田線・鳥羽線の近鉄名古屋~伊勢中川・松阪・五十鈴川間。2022年7月初旬まで運行を予定している。