東京商工リサーチは12月21日、「遊園地・テーマパーク運営企業の業績動向」調査の結果を発表した。それによると、国内の遊園地・テーマパークを運営する167社の最新期決算の売上高合計は前期比50.5%減の4,254億5,500万円となった。減収は2年連続。コロナ禍に伴う外出自粛や休園措置などが影響した。

売上高ランキング、1位オリエンタルランド

  • 遊園地・テーマパーク167社の実績(出典:東京商工リサーチWebサイト)

最新期の当期純利益(合計)は954億4,900万円の赤字(前期744億3,900万円の黒字)。減収で固定費を賄えないことにより、赤字企業が続出した。

利益が判明した125社の最新期の最終損益をみると、赤字は前年比27社増の73社(構成比58.4%)、黒字は同29社減の52社(同41.6%)となった。

遊園地・テーマパークの売上高ランキングを調べたところ、1位はオリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)で1,460億1,500万円(前年比63.1%減)。コロナ禍の休園に加え、再開後も感染拡大防止で入場者数制限を実施し、2021年度の来場者数は前年比74%減の756万人と、開園以来最低を更新した。

以下、2位バンダイナムコアミューズメント(ナムコ・ナンジャタウン)が550億6,800万円(同22.3%減)、3位東京ドーム(東京ドームシティアトラクションズ)が292億6,900万円(同56.7%減)、4位富士急行(富士急ハイランド)が185億5,400万円(同35.3%減)、5位長島観光開発(ナガシマリゾート)が124億4,900万円(同50.2%減)と続いた。

同調査は、東京商工リサーチの企業データベース(390万社)から、日本産業分類(小分類)「遊園地、テーマパーク経営企業」のうち、2020年4月期~2021年3月期を最新期とし、3期連続で業績比較が可能な企業を抽出し、分析したもの。