Indeed Japanは12月21日、「採用担当者の業務実態」に関する調査結果を発表した。調査は10月22日~11月2日、ここ一年間で実務を行っている企業の人事・人材採用担当者1,647名を対象にインターネットで行われた。
採用実務担当者に、直近1年間で実務に携わった業務内容を聞いたところ、「採用業務のみ」に携わったと回答した人は24.1%にとどまり、「採用以外も含め人事業務だけ」に携わった人は27.6%という結果に。「総務」や「労務」など、人事・採用以外の業務を兼務している人は72.4%にのぼった。
一方、採用に割けている時間は業務全体の43.4%、採用も含む人事関連業務に割けている時間は51.0%と、日本の採用担当者は、採用以外のさまざまな業務に従事している実態が明らかに。 企業規模別にみると、特に従業員300名以下の企業では平均35.5%と少なかった。
続いて、人材採用業務フローの中で最も重要だと思う業務を尋ねたところ、「面接の実施・同席」(12.5%)や「人材要員計画・採用計画の立案」(10.0%)が上位に。また、「面接の実施・同席」にどの程度時間をかけることができているのか、応募以降のフェーズに絞って、かけている業務時間の割合を調査した結果、平均16.1%しか時間をかけられていないことが明らかに。一方で、面接実施前の各種調整業務には、平均52.4%の時間がかかっていることがわかった。
次に、採用担当者が、採用業務においてかかえる課題について調査を行った。その結果、「ゴースティング」を経験したことのある採用担当者は74.9%にのぼることが判明。具体的には、「応募を受け付けた後、応募者へ連絡をしたが、何の返信もなかった」(44.2%)、「約束した面接に応募者は来ず、更にその後も連絡はなかった」(40.7%)、「面接の日程調整に入ってから連絡が途絶えた」(33.4%)が多くあがった。
続いて、採用業務における課題・問題意識を聞いたところ、1位「求める人物像と異なる人の応募が多い」(41.9%)、2位「求人に対する応募が増えない」(40.7%)、次いで3位「面接日程・方法の調整にコストがかかっている」(21.7%)、4位「書類選考にコストがかかっている」(19.5%)となり、自社が求める人物からいかに応募してもらうかに頭を悩ませている採用担当者が多かったほか、各種調整業務の効率化が課題になっている様子が見て取れた。