第7回ボルダリングユース日本選手権が、12月18~19日にかけて開催。18日にはジュニア(2002、03年生まれ)男子25名、女子16名、ユースA(2004、05年生まれ)男子38名、女子36名、ユースB(2006、07年生まれ)男子56名、女子41名が出場し、19日には前日の予選を勝ち抜いた各カテゴリー6人のファイナリストたちで争われた。

  • 左から2位の工藤花選手、優勝の平野夏海選手、3位の滝口萌選手の女子ジュニア

男子ユースBでは、杉本侑翼選手が第3課題を唯一完登。そのほかもすべて完登し、3月に行われたスピードユース日本選手権と合わせ今季2冠を達成した。女子ユースBは、予選1位の関川愛音選手が逃げ切るかと思われたが、永嶋美智華選手が第2、第3課題を打破し、優勝した。

男子ユースAは、関口準太選手が第1、第2課題を登り切り優勝。関口選手は、2大会ぶりに栄冠をつかんだ。

  • 男子ユースAで優勝の関口準太選手

  • 左から2位の松岡玲央選手 優勝の関口準太選手 3位の三根生仁慈選手の男子ユースA

女子ユースAでは、最後に出場した野部七海選手が完登。5大会目の出場で悲願の初優勝となった。

  • 女子ユースAで優勝の野部七海選手

  • 左から2位の小倉紗奈選手 優勝の野部七海選手 3位の竹内亜衣選手の女子ユースA

男子ジュニアでは、坂本大河選手、佐野大輝選手が第2課題まで連続し完登した。最終課題で、坂本選手はゾーンを獲得しそのままTOPホールドへ。残り1秒で完登を成功させ優勝した。

  • 男子ジュニアで優勝の坂本大河選手

  • 左から2位の佐野大輝選手 優勝の坂本大河選手 3位の平澤鼓太郎選手の男子ジュニア

女子ジュニアでは、前回女王の平野夏海選手は最終6番手で登場。難易度が非常に高かったとみられ、他のカテゴリーはすべての課題で完登者が現れたのに対し、女子ジュニアは、初完登を記録したのは平野選手のみ。そのまま逃げ切る形で優勝した。平野選手は大会2連覇で、5月にトップに立ったリードユース日本選手権に続く2冠を達成した。

  • 女子ジュニアで優勝の平野夏海選手

ジュニアの優勝者(坂本選手、平野選手)は2人とも、今回が最後のジュニアカテゴリーの大会だった。2人そろっての優勝で、有終の美を飾る形となった。

大会結果

男子ユースB
1位:杉本侑翼(名張市立北中学校)
2位:藏敷慎人(兵庫県山岳連盟)
3位:安楽宙斗(八千代市立大和田中学校)

女子ユースB
1位:永嶋美智華(静岡県山岳・スポーツクライミング連盟)
2位:関川愛音(八戸市立湊中学校)
3位:長谷川颯香(東京都山岳連盟)

男子ユースA
1位:関口準太(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)
2位:松岡玲央(兵庫県山岳連盟)
3位:三根生仁慈(大阪府山岳連盟)

女子ユースA
1位:野部七海(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)
2位:小倉紗奈(奈良県山岳連盟)
3位:竹内亜衣(千葉市立千葉高等学校)

男子ジュニア
1位:坂本大河(北海道山岳連盟)
2位:佐野大輝(愛知県山岳連盟)
3位:平澤鼓太郎(大阪府山岳連盟)

女子ジュニア
1位:平野夏海(日本体育大学)
2位:工藤花(山形県山岳連盟)
3位:滝口萌(福島県山岳連盟)