シャープは12月21日、プラズマクラスター冷蔵庫の新製品を発表、2022年2月10日から順次発売します。ガラスドアモデルとメタルドアモデルに、それぞれ木目調のハンドルを組み合わせたデザインが目を引きます。価格はオープンで、ラインナップと推定市場価格は以下の通りです。
■ガラスドアモデル:GKシリーズ(カッコ内は定格内容積)
SJ-GK50J(504L):380,000円前後
SJ-GK46J(457L):370,000円前後
■メタルドアモデル:MFシリーズ、MWシリーズ
SJ-MF50J(504L):320,000円前後
SJ-MF46J(457L):310,000円前後
SJ-MW46J(457L):310,000円前後
このうちGKシリーズとMFシリーズはフレンチドア(観音開き)タイプ、MWシリーズは左右どちらからでもドアが開く「どっちもドア」タイプとなります。
シャープの冷蔵庫は薄型設計が特徴。マンションなど奥行きに制限がある場所でも設置しやすい点が人気です。設置性も大事ですが、冷蔵庫はキッチンの中でも存在感のある家電。そのため、デザインも重要なポイントですよね。
そこで、インテリアにあわせて選べる2種類のデザインを用意しました。まずはガラスドア。グラデーションがかった扉に、木目がアクセントになっています。木目の色合いと、キッチンの建具と色合いを合わせると、統一感を演出できそうです。
もうひとつはメタルドアデザインで、ダークメタルとホワイトを採用。ツヤ消しの落ち着いた雰囲気です。こちらにも木目調のハンドルを組み合わせています。メタルドアには磁石がくっつきます。
「ここを拭きたかった!」という箇所を掃除しやすい、細かい配慮
使い勝手はどうでしょう。新製品では、お手入れのしやすさに配慮しました。
まず野菜室。タマネギの皮や野菜についた泥など、野菜室ってけっこう汚れやすいですよね。メーカーが推奨するお手入れの仕方をチェックすると、野菜室(引き出し)のケースを丸ごと取り出して中性洗剤とやわらかいスポンジで洗ったあと、洗剤はよく洗い流すといった方法が紹介されています。
とはいえ、ケースごと洗うには、保存している食材を移動してカラにしなくてはいけません。なかなか大がかりな作業になってしまいます。そこで今回の新製品では、簡単に掃除ができるよう、野菜室の手前に「抗菌お手入れトレー」を設置。野菜くずなどをこのトレーに集めて簡単に捨てられます。ケースを丸ごと取り出さなくてよいので、こまめに掃除できそうです。
さらにもうひとつ、お手入れ性をアップしたのがチルドルームの上に位置する棚です。シャープの冷蔵庫のチルド室は、高密閉構造の「うるおいチルド」と、低温制御の「作りおきルーム」という2段構造になっています。このうち、「うるおいチルド」上段の棚部分を外せる構造にしました。
一般的に、チルドルームは冷蔵室の下側に配置されています。チルドルームの上はちょうど手が届きやすく、料理が入った食器や小さな鍋を入れることも多い冷蔵室の一等地。よく使う調味料も置かれるなど、なにかと汚れやすい場所でもあります。特に棚と溝に入りこんだ汚れは拭き取りにくいもの。
筆者宅の冷蔵庫でも、調味料の液体が垂れてしまい、掃除が大変だった記憶があります。今回の新製品は棚を外せるようになったため、隅々までしっかり拭けます。よく使う場所だからこそ汚れが目立ちやすい棚、ここをキレイにしておけると気分もスッキリしますね。取り外した棚は、カチッとはめるだけで戻せます。難しい作業をしなくても密閉構造になるので安心です。
このほか、冷蔵室のハンドルに抗菌加工を施したり、製氷ユニットには雑菌の繁殖を抑えるAg+(銀)イオン加工を施すなど、清潔性にこだわっています。
シャープならではの「プラズマクラスターイオン」とAIoT機能
シャープ独自の機能として、「プラズマクラスター集中シャワーモード」を用意。ドアの開閉回数が多いときなどを分析し、プラズマクラスターイオンを集中的に放出して、庫内を清潔に保ちます。
また、家庭のWi-Fiに接続してスマホアプリと連動させると便利なAIoT機能では、使い方のアドバイスや夜間の庫内照明を切り替える機能を新たに搭載。例えば、製氷機能を使っていないときには、「自動製氷モードをOFFにすると省エネになります」など、かしこい使い方をしゃべって教えてくれます。
GKシリーズだけが備えているのが「おやすみモード」。深夜0時から朝5時の間は、庫内の照明を暖かみのある色に変化させる機能です。夜に飲み物を取り出すときなど、冷蔵庫を開けてもまぶしくありません。
冷凍室や野菜室の使い勝手はそのまま
3段構造で整理しやすい冷凍室や、丸ごと白菜も入る「真ん中レイアウト野菜室」は引き続き搭載しています。
個人的には、2段構造のチルドルームが特に使いやすいと感じています。上の段は密閉構造なので、使いかけのハムやチーズなど乾燥させたくない食材を入れて、下の段には作り置きのおかずなどを入れて低温でしっかり保存するといった使い方ができます。今回の新製品は、冷蔵室・冷凍室・野菜室の使い勝手と基本機能をしっかり備え、デザインでさらにリッチ感を演出した冷蔵庫と言えそう。
成約記念品に「ストックアシスト」を500名に
ちなみにシャープでは、今回の新製品を購入した先着500名に「ストックアシスト」のプレゼントを予定。このストックアシストにはセンサーが入っていて、AIoT搭載冷蔵庫につなげると、冷蔵庫内・庫外、キッチン周辺の消耗品の在庫をスマホで確認できるというもの。例えば、調味料のストック、よく使う卵、ビールの在庫管理などに使えます。冷蔵庫とBluetoothで通信しているため、庫内に入れても通信が途切れず使える点が特徴です。
調味料のストックをアイコンで選べたり、卵を何日保存しているのかをセンサーで検知できるなど、ユニークな機能を備えています。現在のところ、新製品の成約プレゼントのみですが、将来的には製品化の可能性もあるそうです。