前日入院の日、娘はやや心細そうに、マタニティタクシーに乗り込む私をパパと見送ってくれた。「ママ、がんばってね」と一番嬉しい応援をもらい、病院に向かった。病院に着いても、個室のため、ほぼずっとテレビ電話で家と繋がっていた。
さて、入院すると、まずバルーン処置から始まった。バルーンが入ると、弱い痛みが始まると説明を受けたが、その通り、痛み始めた。これは夜中に産まれてしまうかも!なんて、気が焦ったが、気づけば夜はぐっすり眠っていた。
翌朝、診察の後、促進剤の投与が始まった。本当に自分の都合のいいように、産まれてくるんだろうか。そりゃ、今日、産めるなら産みたい。促進剤のおかげで、張りはあるものの、痛みはあまりない。足浴したり、カイロで温めてみるが、あまり効果はない。予定ならばあと5時間後には産まれるが、まったく気配はない。そんなこんなで、まもなくお昼だ。焦り始めた私は、ツボ押しと乳首マッサージを頑張る。そうすると、ものの30分でとんでもない痛みに襲われるようになった。