カニの水揚げ量日本一を誇る“蟹取県”こと鳥取県で、11月6日より「松葉がに」漁が解禁となった。山陰地方の冬を代表する味覚を一度でいいから食べてみたい!ということで、お取り寄せして食べてみた。
鳥取は水揚量&消費量ともに日本一の「蟹取県」
鳥取県では、カニの水揚量、消費量ともに日本一であることを全国にPRするため、2014年から毎年、秋冬のカニシーズンには県名を「鳥取県」から「蟹取県」へ改名。蟹取県のシーズンに県内で宿泊した方に抽選で毎月100名にカニが当たる「蟹取県ウェルカニキャンペーン」を実施して今年で8年目となる。さらに、鳥取県松葉がにPR推進協議会では、11月の第4土曜日を「鳥取県松葉がにの日」と制定しており、例年県内各地でカニ祭りが行われている等、カニにかける意気込みは並々ならぬものがあるようだ。
鳥取の「松葉がに」を実食!
松葉がにとは、山陰で水揚げされた雄のズワイガニのこと。山陰沖は、九州側から流れ込む対馬暖流と北海道側から流れ込む寒流が合流し、潮目と呼ばれるプランクトンの豊富な生産性の高い海域が形成されているため、他の海域のズワイガニと比べて、格別に美味しいという。
これは楽しみだ!とワクワクしているところに、ついに我が家に松葉がにが到着。横長の発泡スチロールの箱を開けると、見事な大きさの蟹がドーンと入っていて迫力満点。こちらの蟹はボイルされているそうで、焼いたり鍋にせずにそのまま食べられる。中に入っていた食べ方の手順に沿ってさばいていった。
まずは蟹を裏返して、腹部の「フンドシ」を剥がす。最初に見たときは、これを剥がすのか……と思って躊躇していたものの、美味しいものが食べられるとなると割と平気で剥がすことができるから不思議。剥がした部分の窪みに親指を入れてガコッと一気に甲羅を外すと、カニミソがぎっしり。ちょこっとつまんでみたら、美味い!俄然やる気になって胴を2つに割り、脚を1本ずつ切り離して、いよいよ実食。
脚にはぎっしりと身が詰まっていて、甘~い!しっかりと弾力もあり、噛みしめるごとに旨味がどんどん口の中に広がってくる。
また、カニミソが濃厚で舌にまとわりついてとろけるよう。甲羅にカニミソを集めて、上に蟹の身をどっさり乗せて食べる贅沢さ!たまらない感激の美しさだった。
「蟹取県ウェルカニキャンペーン」では、期間中に県内の対象宿泊施設(157施設)に宿泊し、WEB 又は専用はがきで応募すると、「松葉がに」が毎月抽選で100名、総計400名に当たる「宿泊チャレンジ」(開催期間:2021年11月1日~2022年2月28日)等が行われているので、キャンペーンサイトをチェックしてみよう。