JR西日本広島支社は、ダイヤ改正を2022年3月12日に実施し、広島地区で活躍する227系の運転区間を拡大して新山口駅までの運転とするほか、可部線で平日朝夕の時間帯に4両編成で運転する列車を拡大すると発表した。
広島地区では、山陽本線三原~岩国間と呉線・可部線にて、快速・普通列車を227系に統一している。山陽本線の三原駅以東・岩国駅以西でも、一部列車が227系で運転され、山口県内では現在、徳山駅まで227系の普通列車が設定されている。来年3月のダイヤ改正で、山口県内における227系の運転区間を新山口駅まで拡大する。
ダイヤ改正後、下りは徳山駅7時45分発・新山口駅8時29分着(現行の列車は柳井発新山口行)、徳山駅14時57分発・新山口駅15時39分着(現行の列車は岩国発下関行)、徳山駅19時35分発・新山口駅20時17分着(現行の列車は岩国発下関行)、徳山駅20時2分発・新山口駅20時44分着(現行の列車は岩国発新山口行)の4本が227系に。上りは新山口駅5時53分発・徳山駅6時36分着(現行の列車は新山口発岩国行)、新山口駅11時9分発・徳山駅11時51分着(現行の列車は新山口発岩国行)、新山口駅16時20分発・徳山駅17時2分着(現行の列車は下関発岩国行)、新山口駅21時12分発・徳山駅21時54分着(現行の列車は新山口発岩国行)の4本が227系で運転される。
可部線の列車は227系2~4両編成で運転。しかし、現在は混雑の激しい路線となっており、国土交通省が公表した「最混雑区間における混雑率」では、コロナ禍だった2020年度においても混雑率132%を記録している。
現行のダイヤでは、平日朝の6~8時台に緑井駅を発車する上り列車のうち2本が3両編成での運転となっているが、ダイヤ改正でこれを見直し、同時間帯のすべての列車を4両編成で運転。平日夕方以降も、現行のダイヤでは16~19時台に広島駅を発車する下り列車20本のうち11本が4両編成、6本が3両編成、3本が2両編成となっているが、ダイヤ改正後は同時間帯のすべての列車を4両編成で運転する。なお、平日朝夕ともに運転本数や行先に変更はないとのこと。
可部線では、土休日の夕方に運転間隔の均等化も実施。16~19時台の広島駅を発車する下り列車をすべてあき亀山行とし、発車時刻を毎時8・28・48分にそろえ、20分間隔の運転とする。ただし、同時間帯に運転される緑井行の列車がなくなることもあり、列車の本数は現行の18本から12本に。広島地区では他にも、各線区で利用状況に合わせた運転本数・運転区間の見直し、始発・最終列車の見直しなど実施予定となっている。