セイコーウオッチの高級ブランド「グランドセイコー」から、1967年に発売された「44GS」の55周年を記念した限定モデルとして、「<グランドセイコー> ヘリテージコレクション メカニカルハイビートGMT 44GS 55周年記念限定モデル(SBGJ255)」が登場した。世界限定1,200本、うち日本国内は500本、価格は946,000円。

  • <グランドセイコー> ヘリテージコレクション メカニカルハイビートGMT 44GS 55周年記念限定モデル(SBGJ255)

    <グランドセイコー> ヘリテージコレクション メカニカルハイビートGMT 44GS 55周年記念限定モデル(SBGJ255)

グランドセイコーの時計には、デザインの根幹をなす「セイコースタイル」というものがあり、これを「デザイン文法」として定義している。セイコースタイルは、44GSによって確立された。セイコースタイルは「日本の美意識」を基本として、光と陰、直線と平面によって無数の表情を織りなす。セイコースタイルにおけるおもな構成要素は以下だ。

  • 他のインデックスの2倍の幅を持つ12時インデックス
  • 多面カットのインデックス
  • 鏡面研磨されたガラス縁上面
  • 鏡面研磨されたケース平面
  • 半ば胴に埋めたりゅうず
  • フラットダイヤル
  • 多面カットの太い時分針
  • 接線サイドライン
  • 逆斜面形状のベゼル側面とケース側面

2014年には、44GSを現代解釈で再現した「SBGJ005」がジュネーブ時計グランプリで「プティット・エギュィーユ(小さな針)」部門賞を受賞。メカニカルハイビートGMTキャリバー「9S86」の採用も特徴のひとつだった。

  • グランドセイコー「44GS」

    1967年に登場した「44GS」

  • グランドセイコー「SBGJ005」

    2014年リリースの「SBGJ005」

今回の記念モデルは、上記のSBGJ005をベースとして特別な仕様を施したモデル。ケースとブレスレットの素材にブライトチタンを用い、歪みのない鏡面を連ねた造形を継承。グランドセイコーの王道とするホワイトダイヤルには、夜光塗料のルミブライトを塗布したブルースチールのGMT針と立体的なインデックスを配置し、伝統のスタイルにアクティブな機能の融合を試みたとしている。

  • <グランドセイコー> ヘリテージコレクション メカニカルハイビートGMT 44GS 55周年記念限定モデル(SBGJ255)
  • <グランドセイコー> ヘリテージコレクション メカニカルハイビートGMT 44GS 55周年記念限定モデル(SBGJ255)

    シンプルでも存在感のあるホワイトダイヤル

シースルーバックの裏ぶたには、陽極酸化処理を施した金色のチタン製回転錘を採用。「LIMITED EDITION」表記とシリアルナンバーが入る。

ケースサイズは外径40×厚さ14mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は10気圧。手巻き付きの自動巻き機械式ムーブメント「キャリバー9S86」のパワーリザーブは約55時間。

  • 裏ぶたも記念モデルらしい特別仕様