はい、iOS 15.2へのアップデートを済ませていれば、事前準備なしに一時使用目的のメールアドレス、通称"捨てアド"を利用できます。迷惑メールが届きそうで怖いから本当のメールアドレスを教えたくない、連絡のため仕方なくメールを送るけれど返信を受け取りたくない、という場合に役立ちます。

「メールを隠す」と呼ばれるこの新機能は、iCloud+のサブスクリプション契約があるときに有効になります。iOS 15以降、iCloudの管理画面にある「メールを非公開」から一時利用のメールアドレスを作成できましたが、「メールを隠す」機能ではその作業を省略できるのです。

使いかたはかんたん。新規メッセージ画面で差出人欄にある自分のメールアドレス(デフォルトで使用されるメールアドレス)をタップし、「メールを非公開」にチェックを入れれば準備完了です。ランダムに生成されたメールアドレスが差出人欄に表示されるので、あとは通常どおり送信すればOK、相手には"捨てアド"から送信されたメールが届くというしくみです。

この"捨てアド"は、送信先ごとに作成される専用のメールアドレスで、次回同じ相手に送信するとき再利用されます。ただし、1通のメールで送信できるのは1つのアドレスのみで、1度に複数のアドレスへ送信することはできません。

"捨てアド"は通常どおり受信も可能なため、一般のメールアドレスと同じ感覚で利用できますが、『設定』→「Apple ID(自分の名前)」→「iCloud」→「メールを非公開」画面で無効化すれば、以降は受信しなくなります。もし、無効化された"捨てアド"宛にメールを送信したとしても、利用しているメールサーバからそのユーザは存在しない旨のメールが届くはずです。

  • iCloud+のサブスクリプション契約がある場合、iOS 15.2ではメールアプリでいきなり「捨てアド」を作成できます