作家としての顔も持つお笑いコンビ・ピースの又吉直樹と、アイドルグループ・NEWSの加藤シゲアキがMCを務めるフジテレビのバラエティ番組『タイプライターズ~物書きの世界~』が、18日(10:25~ ※関東ローカル)に放送される。

  • (左から)又吉直樹、加藤シゲアキ、海堂尊氏=フジテレビ提供

今回は『チーム・バチスタの栄光』でデビューして以来、数々の著書が映像化され、視聴者の人気が高いベストセラー作家・海堂尊氏をゲストに招き、医師でありながらベストセラーを出し続ける異色の作家の素顔を紹介する。

海堂氏は2006年のデビュー作『チーム・バチスタの栄光』で第4回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。現役の医師が描いた作品が受賞したとあって大きな話題に。映画会社やテレビ局など25社から映像化のオファーが殺到し、映画化のほかドラマでも第4シリーズにわたって放送されるなど大ヒットを記録した。

最近ではキューバの革命家“チェ・ゲバラ”の生涯を描いた『ポーラースター』シリーズを執筆。メディカルエンタテインメント以外のジャンルにも進出し、作品の幅を広げている。

「医師として仕事をしながらも、なぜ作家としてもやっていこうと思ったのか?」と作家を志したきっかけを問う加藤に、海堂氏は「小学校の頃から“人は誰でも一冊は物語を書ける”と言う話を聞いていて、それを無条件に信じていた。通いつけの本屋さんに自分の本が一冊棚差しになっているという…」と幼い頃から信じていた理由を語る。

そんな海堂氏が子供時代、最初に書いたという作品は『三国志』のパロディーで『四国志』というクラスメートたちが登場する作品。作家としてのはじまりは非常にユニークなものであったと、その遊び心あふれる処女作に関するエピソードにスタジオも笑いに包まれる。

その他にも44歳で初めての小説を書く直前に、医学の専門書を書き上げたという成功体験が小説執筆に挑戦する自信につながったという医師ならではの発想や、なぜ海堂氏の描く小説がこれまでの医療小説と一線を画す新しさがあるのか。そして最新作の『コロナ狂騒録』についてなど、海堂氏の小説にまつわる多くの秘密と素顔に又吉と加藤が迫っていく。

また、海堂氏のほか多くの人気作家を輩出し、受賞作品の多くが映像化されている「このミステリーがすごい!」大賞とは一体どのような賞なのか。番組では審査員を務める書評家の大森望氏へのインタビューも紹介する。日本で一番高額な1,200万円という賞金の理由や、この賞が作家を目指す才能ある人材を発掘する意義のあるものであることなど、興味深い裏側が語られる。

番組の後半では、久しぶりの登場となる中村文則、羽田圭介とともに又吉、加藤が「文豪インディアンポーカー」に挑む。

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