ヤマハ発動機は2022年2月14日、スーパースポーツモデルの新製品「YZF-R7 ABS」を発売する。

  • 左より「YZF-R7 ABS」(ブルー)、「YZF-R7 ABS WGP 60th Anniversary」(ホワイト)

「YZF-R7 ABS」は、「Fun Master of Super Sport」をコンセプトに開発。幅広いライダーからスポーツモデルとして支持されている「MT-07」の基本コンポーネントをもとに、最新スーパースポーツのスタイルとスポーティーなハンドリングを調和させ、幅広い技量のライダーがサーキットにおいて"扱いきれて楽しめるスーパースポーツ"を目指したモデルとなる。

同製品には、平成32年排出ガス規制適合CP2(クロスプレーンの2気筒)エンジンを搭載。「MT-07」系モデルでは初装備となるA&Sクラッチも採用した。さらに「MT-07」系モデルとして初めて、機敏で滑らかなシフトアップ操作を支援するクイックシフターをアクセサリーも設定している。

  • 平成32年排出ガス規制適合CP2エンジン

フレームは、センターブレースを搭載し剛性バランスを調整した軽量フレーム。倒立式フロントサスペンションの効果も重なり、入力に対するリニアな反応や切り返し時の機敏さ、ステップワークに対する応答性など、スポーティーな操縦性を生むポイントとなっている。

  • センターブレースを搭載し剛性バランスを調整した軽量フレーム

旋回時や制動時などで、良好なフロント接地感をもたらす新設計Φ41mmインナーチューブの倒立式フロントサスペンションを採用。リアはリンク式モノクロスサスペンションを採用した。

量産モデルとしては初採用のブレンボ製・純ラジアルマスターシリンダーは、コントロール性に優れているという特徴がある。また、ニーポケット形状が深いタンクカバーの採用など、スポーティーで伏せやすく、制動時のホールド性に優れるライディングポジションを設定した。

  • ブレンボ製・純ラジアルマスターシリンダー

デザインコンセプトは、"Skinny Proportion for Perfect Control"。ホリゾンタルラインを基軸とするシルエット、空力性能を最大化するエアマネジメントカウル、M字ダクトや2眼ポジションランプなど「YZF-R1」が持つRシリーズとしてのスタイリングアイコンも継承している。

「YZF-R7 ABS」のカラーは、ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)、ヤマハブラック(ブラック)。メーカー希望小売価格は99万9,900円。

また、3月14日にはロードレース世界選手権参戦60周年記念カラーを施した「YZF-R7 ABS WGP 60th Anniversary」を400台限定で発売する。カラーはシルキーホワイト(ホワイト)。メーカー希望小売価格は105万4,900円。