スタジオアリスは「小学校の卒業と家族時間に関する調査」を実施し、その結果を12月16日に発表した。調査は11月2日~4日の期間、小学生の子どもを持つ全国の男女400名、中学生の子どもを育てた経験のある全国の男女100名、計500名を対象に、WEBアンケートにて行われた。
はじめに、子どもが小学校高学年になって以降、中学に入学するまでに家族で過ごす時間が減っているかについて聞いたところ、約2人に1人が「感じる(18.8%)」「どちらかといえば感じる(29.2%)」と回答した。
家族で過ごす時間が減っている理由については、「塾や習い事に通い始めた(59.6%)」「子どもが友だちと遊びに行く機会が増えた(50.8%)」が挙げられた。家族以外のコミュニティができたことで、自宅にいる時間が減少しているようだとのこと。また、「子どもが1人でスマホを見る時間が増えた(33.3%)」といった、現代ならではの回答も一定数あった。
続いて、家族と過ごす時間を増やすためにどのような工夫をしているかについて質問すると、「毎日ご飯を一緒に食べる(69.8%)」「毎日の出来事について子どもの話を聞く(56.4%)」を意識している人が多いことが判明。暮らしの一部の時間を使って、毎日子どもと向き合う時間を設けていることが見てとれる。
家族の時間を確保できるようにさまざまな工夫をしている人が多い一方で、子どもと過ごす時間に対する不安や悩みについて聞いてみると、反抗期真っただ中な子どもとの接し方や子どもの思考が読み取れないことへの不安などが寄せられた。
また、子どもが成長したことで「距離を置かれた」とショックに思ったエピソードを募ってみると、子どもの素っ気ない態度や、一緒の行動を嫌がるといった子どもの反抗的なシーンがあげられた。
続いては、小学生を対象に家族と一緒に過ごす時間に満足しているか尋ねたところ、8割以上が「満足している(25.0%)」「どちらかといえばそう思う(59.3%)」と回答した。
また、親とどのようなことをして家族の時間を過ごしたいかを調査したところ、「一緒にお出かけしたい(63.0%)」に最も票が集まり、「一緒にゲームがしたい(44.5%)」「ご飯を一緒に食べたい(42.8%)」が続いた。
コロナ禍による外出自粛の影響もあるかもしれませんが、自分が楽しいと感じることを共有したい気持ちや、親と過ごす日常を大切にしたいという子ども心がうかがえたという。