もっと肉肉しく、もっと粗粗しいイメージがあったのだが……世の中にはいろんなハンバーグがあるものだ。

突然何の話かというと、ハンバーグ&ステーキレストランチェーン「ビッグボーイ」のフェアメニューの話である。このたびビッグボーイが「冬のご馳走フェア」として、黒毛和牛ハンバーグの販売をスタートさせた。

  • 黒毛和牛ハンバーグ

ハンバーグソースやトッピングで冬らしさを演出するのではなく、ワンランク上の上質な素材を使うことで正々堂々の真っ向勝負に出たビッグボーイ。果たしてその狙いは功を奏するのか。さっそくお店で試してみたところ、なかなか衝撃的な体験をすることができたのでさっそくシェアしたい。

大人気! 短期間で三度の復活を遂げた「黒毛和牛ハンバーグ」

アメリカンな内装、ジューシーで食べごたえのあるハンバーグ&ステーキ、そして国産の厳選野菜が食べ放題のサラダバーなど、幅広い魅力で愛されるファミレスチェーン「ビッグボーイ」。年末年始のお祝いシーズンに向け、12月9日から黒毛和牛ハンバーグフェアを開始した。

実は黒毛和牛ハンバーグフェアが開催されるのは初めてではない。昨年末と今年の春にも実施し、いずれも高い人気を得た結果、今回もまた開催に至った。これだけ短いスパンで3度目のフェアを打ち出すということは、相当な反響があったに違いない。もちろん、ビッグボーイ的にもかなり自信がある商品なのだろう。

こうなると、こちらももうスルーするわけにはいかない。

  • ビッグボーイ「冬のご馳走フェア」

ということで、実際に店舗を訪問。さっそくメニューを見てみると……あるある、美味そうな黒毛和牛のハンバーグが。和風デミグラスソースで食べる「黒毛和牛ハンバーグ」(1,078円)に、ポン酢ソースでさっぱり食べられそうな「黒毛和牛しそおろしハンバーグ」(1,078円)か。

  • 「黒毛和牛ハンバーグと彩り野菜のグラタン」と「黒毛和牛ハンバーグドリア」

それからアレンジメニューとして「黒毛和牛ハンバーグと彩り野菜のグラタン」(1,188円)「黒毛和牛ハンバーグドリア」(1,080円)もある。これはたまらんだろうな……。

  • 「黒毛和牛ハンバーグ&カットステーキ」と「黒毛和牛ハンバーグ トリプルグリル」

ステーキも楽しみたい場合は、カットステーキやチキンなどがトッピングされた「黒毛和牛ハンバーグ&カットステーキ」(1,463円)「黒毛和牛ハンバーグのトリプルグリル」(1,639円)あたりがいいのだろう。これならライスをつけなくても腹一杯になりそうだ。

ちなみにメニュー表によると、黒毛和牛は日本で昔から食用専用種として認定されている和牛で、他の国産牛より筋肉繊維のキメが細かく、食感も柔らかいらしい。赤身部分は味に深みがあり、脂身部分は甘みが強いという特長があるようだ。

  • 黒毛和牛とは?

いろいろ眺めた結果、今回はまず王道の「黒毛和牛ハンバーグ」をオーダー。これにライスとサラダバー、スープバーのセットを追加してみた。

  • サラダバー

まずはたっぷりのサラダを前菜に。シーザードレッシングでいただいたが、相変わらずオクラもブロッコリーも美味い。特に印象に残ったのがカボチャのサラダである。ふんわりと芳醇な甘さを感じるのだ。調べてみると、なんとメープルで味付けがされているらしい。めっちゃ合うな。よし……あとでおかわりしよう。

き、消えただと……? 「黒毛和牛ハンバーグ」を実食!

  • 黒毛和牛ハンバーグ

そうこうしているうちに「黒毛和牛ハンバーグ」が到着。見た目は普通のハンバーグと変わらないが、味には劇的な違いがあるものなのだろうか。そう思いながらソースをかけ、フォークを入れてみると……

  • 黒毛和牛ハンバーグ

肉汁がスゴい! なんだこれ、切り口を入れるたびにジュワジュワと溢れ出てくるぞ。ハンバーグ全体がキラキラと輝いて見える……ああ、それは店内の照明が肉汁に反射しているだけか。しかし、なんとも神々しい。

では、いよいよいただきます。

  • 「筋肉繊維がキメ細かい」黒毛和牛ハンバーグ

えっ……? 消えた? というか……溶けた。肉が口の中でジュワリと溶けていった。ジューシーな和牛の旨味だけが強く舌に残っている。うっま〜……。なるほど、「筋肉繊維がキメ細かい」というのは、とろりとした食感にモロに現れているらしい。

黒毛和牛、ハンパじゃない。肉の旨味は濃厚に感じるのに、臭みはまったくない。ものすごく上品で洗練された味わいで、たった一口で普通のハンバーグとは全然レベルが違うのがわかる。明らかに高級感がある。

よ、よし。もう一口食べてみよう。

  • 高級感がある黒毛和牛ハンバーグ

うん、やっぱり美味い。コク深い和風デミグラスソースとも相性抜群だ。醤油と爽やかな玉ねぎの味わいがデミグラスを“和風”にしているのだろう。やはり黒毛和牛には和テイストのソースがよく合う。

それにしても、本当に肉汁がすごい。まだまだ溢れてくる。

  • コク深い和風デミグラスソースとも相性抜群

これ単体が美味しすぎて、ご飯と食べるのがもったいなく感じるくらいだ。まぁ食べるけど。

  • 黒毛和牛の旨味が、ジューシーな肉汁とともにすべてライスに

やっぱり美味い。黒毛和牛の旨味が、ジューシーな肉汁とともにすべてライスに乗り移っていく。

なんともリッチで豪華な気分になれた、ビッグボーイの「黒毛和牛ハンバーグ」。1,078円でこれだけ贅沢な気分になれるだなんて、ちょっと感動的でさえある。食べたあとも胃袋が軽く感じるとは、きっといい脂だからなのだろう。とても美味しゅうございました。 この年末年始、皆さまもぜひビッグボーイの黒毛和牛メニューで、1年の労をねぎらってくださいませ。