AlbaLinは11月9日~23日の期間、「家を購入する際に優先したことと妥協したことに関する意識調査」を家の購入経験がある493人を対象にインターネットにて実施した。そのデータをランキング化し、12月15日に発表した。
はじめに家を購入した経験のある493人に「最も優先した条件は何ですか?」と聞いたところ、ダントツの1位は「立地」。ただ一口に「立地」といっても、重視する条件は人それぞれ。挙げられた優先条件を見てみると、重視しているのは主に「便利さ」と「安心・安全」に分かれていた。
便利さが指すのは「交通アクセスの良さ」「周辺施設が充実している」など、安心・安全は「治安がよい」「災害の心配が少ない」などを表していた。
2位は「価格」で、選んだ理由としては「マイホームを購入することで生活が苦しくなるのは嫌だった」などの回答が寄せられている。「2,000万円まで」「毎月の返済額8万円まで」「購入価格の3割を頭金として用意できる額まで」などの具体的な上限額を決めていた人も目立ったという。
続いて3位は「間取り・広さ」。意見として「1人1部屋ほしかった」「二世帯住宅なので広さが必要だった」などがあった。家族の人数やライフスタイルに合わない間取りだと、「使いにくい」「朝、トイレや洗面台が足りなくなる」などの失敗につながってしまうという。
次に「家を購入する際、妥協した条件はありますか?」と尋ねると、79.7%が「妥協した条件がある」と答えた。約8割の人は、完璧に条件を満たす家には出会えなかったということに。
そこで家を購入でする際、妥協した条件を調査。1位は「間取り・広さ」、2位には意外にも「立地」がランクインした。立地を最優先条件として挙げつつ、実際には立地を妥協した人も多数いたようだ。
その理由は「高台であることを優先し、駅からの距離を妥協した」など、立地条件の中にも優先順位があった。
3位は「価格」と「設備」で、2位の「立地」とは大きく差が開く結果に。そのことから、「間取り・広さ」と「立地」が妥協されやすい主な条件だとわかった。
理由をみていくと、1位の「間取り・広さ」は「予算や立地を優先すると、間取りや広さは妥協せざるを得ない」という声が寄せられた。
予算の関係で広さを諦めた人が多かったものの、中には「工務店側のルールにより、希望通りの間取りがかなわなかった」「風水を意識すると生活動線と合わない」というケースも。
ただ妥協したからと言って、家に満足していないわけではない。「キッチンは狭いが、慣れたので問題ない」「収納が狭いと思ったが、断舎離したので今は満足している」という意見もあったという。
2位の「立地」は、希望していた土地の価格が高かったため、妥協したという人が多数。また家族内で「実家の近くか駅チカか」で意見がわかれ、配偶者の意見に添うかたちで妥協した人も。
3位の価格は「予算オーバーしたが、立地優先で購入を決めた」という声が多数寄せられた。予算オーバーについてファイナンシャルプランナーに相談し、問題ないことを確認したうえで購入した人もいた。