広島県府中市に本社を構えるスピングルカンパニーが展開する、日本製ハンドメイドスニーカーブランド「SPINGLE MOVE(スピングルムーヴ)」。2022年1月にブランド誕生20周年を迎える同ブランドの「2022年SPRING & SUMMER COLLECTION」メディア内覧会に行ってきた。
ポケモンやトレーナーをイメージしたスニーカー
注目は、ポケモンセンターとのコラボスニーカー8種。レザーやソールの形、色などゼロから開発された、スピングルムーヴならではのゴム加工の技が光るアイテムとなっている。
今回は5匹のポケモン「トゲピー」「ミミッキュ」「ガラルジグザグマ」「エースバーン」「メタモン」と3人のトレーナー「ダンデ」「キバナ」「マリィ」をピックアップ。12月9日~2022年1月16日、「ポケモンセンターオンライン」で受注販売が行われている。
新年の寅年、20周年復刻、広島カープコラボ
今シーズンのテーマは、「Re;sort(リゾート)」。同社初の試みとなるニューイヤーモデル、「SPM-470」(2万5,300円/2022年1月1日発売)、「SPM-186」(2万3,100円/2022年1月1日発売)は、毛が付いた状態の牛皮に虎柄をプリントしアッパーに採用。丑年から寅年に変わる干支を表現した。
20周年復刻記念モデルとして登場するのは、2008SS発表のSPM-221をドライビングシューズにアレンジした「SPM-1001」(2万900円/2022年4月発売)、2003SS発表のSPM-501をアレンジした「SPM-1002」(2万2,000円/2022年3月発売)。
地元・広島カープとのコラボ「SPM-1004」(2万5,300円/2022年3月発売)も。コラボ8年目となる今年は「野球のグローブ」がテーマ。カープ坊やが刻印されたオリジナルチェーンタグ付き。
新色オレンジ(2022年4月発売)が追加された「SPM-172」(1万9,800円)は、今年誕生した新ソールブランド「RUBEAR(ルベア)」を採用。アウトソールのゴムに植物由来の強い繊維素材「セルロースナノファイバー」を練り込んだ摩耗しにくい仕様となっている。
老舗ゴム加工メーカーの技術が生きる履き心地とデザイン
同社の親会社であるニチマンは、1933年に同市で創業、戦後は「日満ゴム工業」としてゴムタイルや製靴用ゴム製品、ゴム長靴や運動靴などを製造・販売してきた老舗のゴム加工メーカー。80年以上培ったゴム加工技術がブランドの履き心地やデザインに生かされている。底修理のサービスやカスタムオーダーなど、自社でものづくりを行うブランドならではのサービスも提供する。
履き心地の良さの秘訣は、多くの手作業を要する希少な製法「バルカナイズ製法」。硫黄を含んだゴムを特殊な釜に入れ、高圧で圧力を加えることでゴムを硬化させ、アッパーとアウトソールを強固に結合させる。それによって、型崩れしにくく、ソールが剥がれにくい、屈曲性に優れた靴になるのだそう。
アッパーとアウトソールの結合部が特徴的で、ぱっと見でスピングルのスニーカーと分かるデザインのモデルばかり。試し履きしてみたところ、ソールが足の裏に沿うような柔らかさ。どんどん歩きたくなるような履き心地の良さを感じた。
各モデルともにサイズ展開も幅広く、ほとんどがユニセックスとなっている。ぜひ一度履き心地を体験して、ファッションに取り入れてみてほしい。