米Adobeは12月13日(現地時間)、ブロガーや学生からソーシャルメディアマーケター、スモールビジネスなど幅広いニーズに応えるクリエイティブアプリスイート「Adobe Spark」を「Adobe Creative Cloud Express」にリニューアルした。
モバイル版とWeb版のツールで構成され、無料プランでも「Creative Cloud Express」アプリ(Web、モバイル)で主要機能を利用できる。プレミアムプラン(月々プラン:1,078円、年間プラン:10,978円)を契約すると、アクセスできるテンプレートやデザインアセットの幅が大きく広がり、100GBのクラウドストレージ、そして「Premiere Rush」(デスクトップ、モバイル)、「Photoshop Express」(モバイル)、「Spark Video」(モバイル)、「Spark Page」(モバイル)といったアプリのプレミアム機能も使用できる。
白紙からの作成も可能だが、プロの手によるトレンドをおさえたテンプレートを活用することで魅力的なコンテンツを効率的に作成できる。無料プランでも、基本編集機能と背景の削除やアニメーション化といった写真効果のほか、Adobe Stockのロイヤリティフリー無料写真コレクション、デザインアセットやAdobe Fontsの一部の利用が可能。デジタルコンテンツ作成に必要な全てが揃っているので、デザインの経験を持たない人がアイディアやイメージを形にする方法を習得し、ステップアップしていくための入門ツールにも適している。
Creative Cloud Expressの有料メンバーシップでは、無料アプリの全機能に加えて、Adobe Stockの1億6,000万点を超えるロイヤリティフリー写真の全コレクション、Adobe Fontsの2万種類を超えるライセンスフォント、カットアウトの調整/サイズ変更/グラフィックのグループといったプレミアム機能、PDFと他の形式の双方向変換と書き出し、Creative Cloudライブラリを使用したテンプレートとアセットの作成/管理/共有、100GBのストレージ(無料プランは2GB)などを利用できる。
新規作成すると、チラシ、ロゴ、Instagram投稿、Instagramストーリー、Facebook投稿、Facebookカバー、YouTubeサムネイル、コラージュ、カード、招待状、名刺、メニュー、パンフレット、ポスター、アルバムカバー、ブックカバー、ワークシートといった多様なカテゴリーで豊富なテンプレートが表示される。
例えば、チラシ作成ツールでユーザーは、種類(広告、イベント、セールス、学校)やトピック(ビジネス、色)など様々な方法でフィルターしてイメージに近いテンプレートを選択する。テキストやフォント、各種要素を入れ替え、スマートなカラーパレットや提案機能も活用して調整し、アイコンや背景、デザインアセットを追加してデザインを仕上げる。用途に応じたリサイズもAIが自動的に適切なサイズに処理してくれる。直感的でインテリジェントに動作し、信頼できるデザイナーの助けを借りているかのようにスピーディに作業を進められる。