横浜市交通局は13日、市営地下鉄ブルーラインに新型車両4000形を導入し、2022年5月から運行開始すると発表した。現在、ブルーラインで保有している車両のうち、最も古い形式である3000A形(28年経過)に代わる車両として導入される。

  • 新型車両4000形の外観イメージ

新型車両4000形は、横浜市の各種調査から「横浜のイメージ」や「横浜らしさ」を抽出し、コンセプトを「海辺の先進的な都会感」と位置づけ、凛とした佇まいとスピード感を感じさせるデザインを採用。先頭車両は従来のブルーラインの面影を残しつつ、全体的に平面や直線のエッジを際立たせた構成としている。さまざまな方向を向いた面が、見る角度とともに先頭形状の表情を変化させ、躍動感を感じさせるデザインとなった。

インテリアは、床面にブルーラインのシンボルカラーであるブルー、壁面にグレーを採用。出入口は注意喚起色であるイエローを配置した室内カラーリングに。ゆずりあいシート部の床面を赤、壁面を白とするなど、認識しやすいカラーリングを採用している。

  • 新型車両4000形のインテリアイメージ

  • 袖仕切りイメージ

  • 車いす・ベビーカーエリアイメージ

バリアフリーの面では、従来のバリアフリー機能(ドア開閉予告灯、車いす固定具など)に加え、車いす・ベビーカーエリアに2段手すりと床面表示を新たに設けている。快適性向上にも努め、着座位置がわかりやすいバケットシートはそのままに、座席幅を従来の470mmから480mmに拡大するとともに、座面の材質を見直し、座り心地を向上させた。シート端部の袖仕切りを大型化し、座っている人にも立っている人にも快適に過ごしてもらえるようにしたという。

セキュリティー向上を目的に、車内防犯カメラを1両あたり3台設置。車両間の貫通扉はガラス製とし、衝突防止対策として横浜をイメージしたパターンを施した。安心して利用してもらうため、車内抗菌も実施する。

  • 車内防犯カメライメージ

横浜市営地下鉄ブルーラインの新型車両4000形は、2023年度までに全8編成を導入(2022年度5編成、2023年度3編成)する予定。第1編成目は2021年12月に納車され、試運転等を経て2022年5月に営業運転を開始する。